大切な人の死を後悔しながら生きて行くこと

私は、主人が亡くなったことに後悔の気持ちを持たない

大切な人の死を、後悔しながら生きる人


先日、私の仕事のお客様で、92歳のお母様が病気で亡くなられて、毎日後悔の日々を送っていると言われる女性とお話することがありました。


病気に気づいてあげることができなかったことに対して、毎日お墓に行って、「お母さん、ごめん。ホントにごめん。」と謝っているというお話を、涙を流しながら、本当につらそうな顔で、お話してくださいました。


病気に気づいてから、5か月間は御自宅でお母様の看病をし続けたとのことでした。お亡くなりになられるまで、痛がることもなくお家で穏やかに亡くなられたとのことでした。

そのお客様にとって、最愛で大切だった方の「死」・・・。




最愛で大切な人を亡くした・・・私と同じです。





私も主人を2年前に亡くしたことを、お話しさせていただきました。



そして、その方が私に「ご主人さんが死んだこと、後悔はないですか?」と、聞いてこられました。



その時、私は迷うこともためらうこともなく・・・



「後悔はないです。」



・・・と、言ったのです。



なぜ、私は「後悔はない。」と、即答したのか・・・。本当に後悔の気持ちはないのか・・・。



そして、その日から「後悔すること」について、自分の中で考えました・・・。



本当に、後悔はしていないのか・・・何日も自分自身と向き合いました。


私の思い

主人の死に対して、「後悔」という言葉を使いたくない

そして・・・

私は、主人の死に対して、「後悔」という言葉を使いたくない、「後悔」の気持ちで捉えたくないという自分自身の気持ちに気づきました。

そして・・



後悔するということは、主人の生きた時間と死を否定するように自分自身感じたのだと気づきました。



もちろん、亡くなってから思うことはたくさん無限にあります・・。


もっと、早く体の異変に気づいてあげればよかった。
もっと早く、家に連れて帰ればよかった。
もっと、美味しいものを食べさせてあげることができたらよかった。
もっと、いろんなところにふたりで行っておけばよかった。
もっともっと、優しくしてあげればよかった。
もっともっと、話しておきたかった。

もしかしたら・・・
違う病院に行ってみたほうが良かったかもしれなかった。
別の治療法があったかもしれなかった・・・。


本当に、無限に湧いてきます。

でも、すべて今考えても、しょうがないこと。

それよりも、それ以上に・・・



すべて私と主人が選んで、私と主人が生きていた大切な時間があるということ・・・。


それを、後悔するということは、私にとっては、二人で過ごした時間や主人の生きた日々を否定するように感じてならないのです。


そして、自分の余命を知って、癌の痛みに耐えながらも、最期まで笑顔と感謝の気持ちを持ち続けた主人の立派な死に対する姿勢を、「後悔」という言葉と気持ちで捉えたくなかったのかもしれないな・・・なんて自分自身思います。


残された私たち家族にとって、主人の生きていた時間と死にゆく姿は、素晴らしいものだったから・・・。


そんな思いが、私の心の根底にあるのだと自分自身の気持ちに気づきました。



だから、私は、主人の死を後悔の気持ちで捉えない・・・。


リビングハウス



後悔するより、感謝の気持ちで過ごしたい

「ごめんなさい」ではなく、「ありがとう」と言いたい

その女性のお客様のお話をお聞きして、ご自分を責めて、あまりにもつらく悲しい顔で泣いているお姿を見て、お別れ際にお伝えしました。


その方は、私より年上で、私が意見するのは大変失礼なことだとは思ったのですが・・・。



お母様に「ごめんなさい。」ではなくて、「お母さん、ありがとう。」と言ってください・・・と。


すると、女性のお客様は、しばらく黙っていた後・・・


涙を流しながらも、笑顔で「ホント、そうですね。」と、言われました。



素敵な笑顔でした・・・。



帰り際に、「お話できて、よかったです。ありがとう。」というお言葉をいただき、こちらまで温かい気持ちになりました。

後悔の気持ちを持つことが、亡くなった人への思いなのか?

主人が亡くなったことに対して、「後悔はない。」と、言い切ってしまうと、何だか、私は冷たい自分勝手な人間のように思われるかもしれません。


でも・・・。


後悔の気持ちを持つことが、亡くなった人への思いなんでしょうか?


今日も一日、考えました・・・。


亡くなった人の存在が大切であればあるほど、後悔の気持ちより、大切な人の死を正しかったと認め受け入れるほうが、その人への思いが深いのではないかと考えたりしました。



わからない・・・正解のない今の私の答えです・・・。


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残された人の気持ちと残された人の生き方

大切な人の死を「後悔」と捉えるか捉えないか・・・。

人によって、考え方、捉え方は、まったく違います。十人十色の考え方・・・。



主人が亡くなってから、「生と死」ということを、真剣に考えるようになりました。

大切な人を亡くすと、残された人は、どんな気持ちで日々過ごしているのか・・・?

主人が亡くなる前は、毎日泣いている自分を想像していたのに、大切な人を亡くしても、私は驚くほど、元気で前向きです。


それは、私の心の中にある信念のおかげ・・・。


人の本当の姿は魂で、魂の存在は永遠で、死ぬことはない。
人間生活を体験しに来て、人間生活を終わらせた主人は、一足先に魂の存在に戻っただけ。

そして、私もいつかは魂の存在に戻って行く・・・・それは、いつかはわからないけれど。



そして、魂に戻った主人は、いつも私のそばにいる😍



私も魂に戻るその時が来たら、真の意味で永遠に主人と一緒にいることができるような気がします。



(わからない死後の世界です😅💦)



だから!!



その日まで、私は一日一日を大切に思って生きていきます。


いつか必ず来るその日を楽しみに、今を全力で生きて行きます。



主人に褒めてもらえるように😍



そして、毎日を楽しむことが、私がこの世に存在する意味!!

リビングハウス



~あなたへ~

主人が亡くなったことを伝えると、時々言われること・・・。


「健康診断はしていなかったん?」

「もっと、早くガンに気づかなかったん?」

「もっと早く仕事辞めれなかったん?」



主人が亡くなってすぐの頃は、こういう言葉に結構傷ついていました。



何か責められているように勝手に感じて・・・。



でも、今の私は、そんなことを言われても全然大丈夫です!


自分自身の考えを、しっかりと持っているから!!




あなたも、たくさん泣いた後は、自分自身の本当の気持ちに向き合ってみて下さいね。

そして・・・。


まわりを見渡してみて下さい。


孤独だと壁を作っていたのは、自分自身だった・・・
何も壁なんてないのに・・・。


あなたがいつも温かい気持ちを持ち続ければ、なぜか温かい気持ちの人ばかりに囲まれて過ごすことができるようになります。

必ず・・・。

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