「フロントレーススタイル」という言葉は御存知でしたか?
聞いたことはあるけれども、具体的にはよくわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
「フロントレーススタイル」にすることで、今までのお部屋とは違ったおしゃれな空間に演出させることができます。
フロントレーススタイルって何?
フロントレーススタイルの魅力は?
フロントレーススタイルのデメリットは?
フロントレーススタイルってどう選べばいいの?
ここでは、そんな疑問にお答えしながら、フロントレーススタイルの魅力について解説していきます!
⇩フロントレーススタイル
出典:sangetsuSTRINGS
Contents
フロントレーススタイルとは?
ドレープとレース、どっちが内側?
⇩一般的なカーテンの吊り方
出典:sangetsuSTRINGS
厚手のカーテンのことをドレープカーテンと言います。
一般的には、ドレープカーテンを部屋側(手前)に吊るし、窓側(奥側)にレースカーテンを吊ります。
レースカーテンは、閉めっぱなしにすることが多く、部屋側のドレープカーテンを、中央から開けたり閉じたりすることが一般的です。
そのような毎日の使い勝手を考えて、レースカーテンは窓側(奥側)に吊ることが多いようです。
しかし!!
レースによっては、レースを部屋側(手前)に吊るほうが、センスよくおしゃれに見える場合もあります!
これを「フロントレーススタイル」と言います!
フロントレーススタイルの魅力
昼間も夜もレースのデザインを楽しめる!
⇩フロントレーススタイルの昼間と夜の見え方
★ 昼間 ★
★ 夜 ★
フロントレーススタイルの魅力は、レースのデザインを昼間も夜も楽しめるところです。
透け感のある柄物のレースを手前に吊り、奥側に無地のドレープを吊る組み合わせがおすすめで綺麗です。
他には、繊細な総レースで質感を楽しむ場合もあります。
また、色付きのデザイン性のあるレースでフロントレーススタイルを楽しむ場合もあります。
夜にドレープカーテンを閉めても、ドレープカーテン越しにレースのデザインを楽しむことができます。
透け感のあるレースは、ドレープカーテンの色によって、昼間と夜で違った表情を見せてくれることでしょう。
ドレープカーテン越しにレースをアレンジできる!
フロントレーススタイルは、夜は奥側のドレープカーテンを閉めるので、外からの視線を気にすることなくレースのスタイルをアレンジして楽しむこともできます。
ここでは、レースのおすすめスタイルアレンジをいくつか紹介します!
センタークロススタイルでアレンジ!
センタークロススタイルとは、両開きのレースカーテンを上部中央は閉じて、両側にゆったりと束ねるスタイルです。
開口部分にフリルやトリムをつけると優雅でエレガントな雰囲気になります。
⇩フリル付きセンタークロスのレース!
こだわりのタッセルで束ねてアレンジ!
部屋側に吊ったレースを部屋のインテリアテイストに合わせたおしゃれなタッセルで束ねるだけでもアレンジを楽しめます。
⇩透明感あるクリスタルのタッセルで軽やかに!
⇩ナチュラルテイストのウッドタッセル!
《マグネット式タッセル》
もっとアレンジを楽しみたい方におすすめは、マグネット式タッセルです。
コードで繋がったマグネットをカーテンの表裏からはさんでスタイルを作るものです。
少しだけ開けて束ねたり裾からたくし上げたり、いろいろなスタイルを楽しむことができます。
⇩洗練されたシルバーのマグネット式タッセル!
⇩裾からたくし上げてバルーンシェードスタイルに!
レースの劣化が軽減できる
レースが劣化する大きな原因のひとつは、窓から入ってくる太陽の熱と紫外線です。
陽射しのきつい方角である東・南・西向きの窓のレースは、特に劣化するのも早いです。
フロントレーススタイルなら、ドレープカーテンが陽射しを防ぐこともあり、多少はレースの劣化を軽減することができます。
フロントレーススタイルのデメリット
ドレープカーテンの開け閉めがしにくい
フロントレーススタイルは部屋側にレースがあるので、レース越しにドレープカーテンを開け閉めするようになります。
一般的なカーテンの吊り方と比べ、毎日多少の不便さを感じると思います。
ドレープカーテンを開けて束ねる時も、レースの後ろで束ねるようになります。
窓側にドレープカーテンを吊る代わりに、窓枠内にチェーン式操作のロールスクリーンやプレーンシェードを取り付ける!
チェーンを操作するだけで開け閉めも楽で、すっきりとしたスタイルに!
出典:sangetsuAC
昼間、外からの視線が気になる
フロントレーススタイルは、奥側に吊ったドレープカーテンの色が綺麗に見えるように、かなり透け感のあるレースを選びます。
レースだけの昼間、室外から部屋の中がよく見える場合もあり、外からの視線が気になることがあります。
外からの視線が気になる位置にある窓には、フロントレーススタイルはおすすめしません。
レースの劣化が早い
オパールプリントのレースやボイルレースなど透け感のあるレースは、かなり細い糸で織られていて繊細な生地です。
繊維は、紫外線やホコリなどで劣化していきます。
透け感のあるレースは繊細なため、通常のレースと比べると劣化が早いので、耐久性については期待できません。
⇩オパールプリントのレース
出典:スミノエ U Life
⇩ボイルレース
出典:sangetsuSTRINGS
おしゃれなフロントレーススタイルを実現するためのレースの選び方
⇩おしゃれなフロントレーススタイル
出典:sangetsuSTRINGS
フロントレーススタイルは、おしゃれなスタイルですが、レースの選び方を間違えると、野暮ったく重たい印象になります。
ここでは、おしゃれなフロントレーススタイルを実現するためのレースの選び方について解説していきます。
フロントレーススタイルに不向きなレース
透け感のないレース
ミラー・遮熱・遮像レースは不向き
⇩透け感の少ないレース
出典:川島織物セルコンitto
一般的にミラー・遮熱・遮像レースは、レースの中でも透け感が少なくどちらかと言うと生地が厚手になります。
フロントレーススタイルを綺麗に見せるには、透け感のある薄手のレースを部屋側に吊ることがポイントとなります。
透け感の少ないレースはフロントレーススタイルにすると、野暮ったく窓周りが重い印象になるので不向きです。
フロントレーススタイルにおすすめのレース
透け感のあるオパールプリントのレース
⇩オパールプリントのレース
出典:sangetsuSTRINGS
オパールプリントのレースとは、透明感のある生地にデザインがプリントされた生地です。
織物の一部を薬品で溶かし、透かし模様を付ける加工法です。
模様以外の部分はかなり透け感があるので、バックに吊るドレープカーテンの色が、はっきりと出て綺麗な見栄えとなります。
目の粗いラッセルレース
⇩ラッセルレース
出典:川島織物セルコンFELTA
ラッセルレースとは、レース編みで透かし模様を表現したものです。
フロントレーススタイルにおすすめは、粗目のラッセルレースです。
レース編みの穴部分から、バックに吊るドレープカーテンの色がはっきりと見えて、綺麗なフロントレーススタイルの仕上がりになります。
透明感ある刺繡レース
⇩透け感のある刺繡レース
出典:Sangetsu STRINGS
透け感のあるボイル生地に刺繍が施されたエンブロイダリーレースは、 フロントレーススタイルにおすすめです。
全体に刺繡を総柄レースや、裾部分に刺繍を施したエンブロイダリーレースも、優雅でエレガントな空間を演出してくれます。
刺繡の糸に色が入っているものも素敵です。
フロントレーススタイルの縫製仕様の種類
フロントレーススタイルのレースが決まったら、次はレースの縫製仕様を選びます。
・フラット縫製
・1.5倍ヒダ縫製
・2倍ヒダ縫製
大きく分けてこの3種類の縫製方法から選びます。
どんな印象の部屋にしたいか、選んだレースの柄などに寄って縫製スタイルを選びましょう。
フラット縫製
⇩フラット縫製
出典:SangetsuSTRINGS
フラット縫製とは、上部にヒダ山をとらず、フラットな仕上がりになるカーテンの縫製方法です。
フラットなので、レースの柄をダイレクトに綺麗に見せることができます。
レースの模様を主張させたい時などにおすすめの縫製方法です。
1.5倍ヒダ縫製や2倍ヒダ縫製と比較して、使用する生地の分量が少ないので、価格も安くなります。
どちらかと言えば、シンプルな仕上りの印象です。
⇩フラット縫製
出典:川島織物セルコンitto
1.5倍ヒダ縫製
出典:sangetsu AC
1.5倍ヒダ縫製とは、カーテンの仕上がりに対して1.5倍の生地を使ってヒダ山を取って縫製する方法です。
ヒダ山は2つツマミになり、緩やかなウェーブが出る仕上がりになります。
どちらかと言えば、カジュアルな仕上りの印象です。
⇩1.5倍ヒダ縫製
出典:川島織物セルコンitto
2倍ヒダ縫製
2倍ヒダ縫製とは、カーテンの仕上がり幅に対して2倍の生地を使ってヒダ山を取って縫製する方法です。
ヒダ山は3つツマミになり、1.5倍ヒダより深いウェーブが出る仕上がりになります。
どちらかと言えば、豪華な仕上がりの印象です。
⇩2倍ヒダ縫製
出典:川島織物セルコンitto
フロントレーススタイルにする場合の注意点
レースの仕上がり丈に気をつける
一般的には、レースの仕上がり丈は、ドレープカーテンより1cmほど短めにするのですが、フロントレーススタイルの場合は、ドレープカーテンの仕上がり丈と同寸法にします。
それは、ドレープカーテンがレースカーテンの下からはみ出ないためです。
逆に、レースカーテンがドレープカーテンよりも長くても見栄えが悪いので、同じ長さにすることをおすすめします。
レースの透け感を確かめる
フロントレーススタイルに向いているレースカーテンは、透け感のあるレースです。
よくある失敗例が、透け感がありすぎて、昼間外からの視線が気になるために、常にドレープカーテンを閉めているということがあります。
せっかくフロントレーススタイルにしたのに残念ですよね。
デザインばかりを考え実用的でなかったと後悔しないように、レースの透け感を実際に見てみることは、生地を決定する前に大切な事です。
可能ならば、サンプル生地を取り寄せて透け感の程度を実際体感してみることをおすすめします。
そして、透け感の確認と同時に、奥側に吊るドレープカーテンとの相性も確認しておきましょう。
レースカーテン越しに、ドレープカーテンの色が合っているかなども確認するといいです。
⇩私のおすすめカーテンショップ!
まとめ
レースカーテンを部屋側に吊る「フロントレーススタイル」はおしゃれな空間作りにはおすすめです。
しかし、選ぶレースによっては野暮ったくなり、おしゃれとは程遠い雰囲気の空間になってしまったりします。
透け感のあるレースカーテンを選ぶことが、フロントレーススタイルを成功させるポイントです。
どのようなレースを選べばいいのか、どのようなデメリットがあるのかなどを知った上で、カーテン選びをすることが大切です。
失敗や後悔しないためにも、カーテンのサンプル生地を取り寄せて、実際の空間で合わせて確認しましょう。
わくわくした気持ちで選んで下さいね!