カーテン素材は何がおすすめ?よく使われる素材はポリエステル?

カーテン素材の基礎知識について

カーテン選びをする際、カーテンの素材について知っておくことは大切なことです。

カーテンの素材は、大きく分けると、「天然素材」「化学繊維」の2種類に分かれます。

天然素材のカーテンとは?

天然素材とは、植物や動物から作る繊維のことです。

 植物繊維

  • コットン
  • リネン
  • バンブー
  • ジュート
  • ラミー
  • ヘンプ

★ 動物繊維

  • ウール
  • シルク
  • カシミヤ
  • アンゴラ
  • モヘア

天然素材である植物繊維も動物繊維も、温かみを感じる風合いが特徴です。

カーテン選びをする際は、それぞれの天然素材の特性などを知った上で選びましょう。

コットン(綿)のカーテンの特徴

⇩ 綿100%天然素材のカーテン

コットンのカーテン

アオイ科ワタ属の植物の種子から採取される綿は、最もポピュラーな天然植物繊維です。

肌触りが良く、さらっとした手触りが特徴です。

コットンは、さまざまな色や柄に染めることができます

コットンのカーテンとは

コットンのカーテンは、ナチュラル感や素朴さを感じる味わいが魅力です。

通気性がよく、柔らかな光を部屋に取り入れることができます。

静電気が起きにくいので、ホコリがつきにくく汚れにくいのも特徴です。

洗濯機で洗うこともできますが、乾きにくかったり縮んだりするので注意しましょう。

リネン(麻)のカーテンの特徴

⇩ 麻100%天然素材のカーテン

麻のカーテン

麻の一種であるリネンは、亜麻から採取される天然植物繊維です。

古代エジプト時代から使用されている最も古い繊維のひとつです。

リネンは、綿などと比較しても栽培に手間がかかるため、コストが高くなります

リネンの繊維は丈夫で、汚れが付きにくいのも特徴です。

また、通気性がよく、湿気などの水分を吸収発散する働きもあります。

さらっとした肌触りのリネンは、使い込むほどに柔らかくなります。

リネンのカーテンとは

リネンのカーテンはシャリ感があり、見た目にもインテリア性の高いカーテンです。

使うほどに、繊維は柔らかくなり水分によって伸縮するので、変化を楽しむカーテンとも言えます。

吸湿・速乾性に優れているので、梅雨時など湿気を吸収して快適な空間にしてくれます。

そして意外と、保温効果もあるので、冬場も暖かさを感じます。

ホコリや汚れを吸着しにくいのも特徴で、アレルギー体質の方にも安心です。

シルクのカーテンの特徴

シルクのカーテン

シルクは、カイコの繭からとった天然動物繊維で、滑らかな肌触りで、光沢のある美しい繊維です。

静電気が起きにくいため、汚れをつきにくくする特徴もあります。

また、紫外線をカットする効果もありますが、陽射しが強いと黄ばんだり色褪せしたりする場合があります。

シルクのカーテンとは

シルクのカーテンは、肌触りが滑らかで、美しい光沢が上品で高級な空間を演出してくれます。

一般的なカーテンに比べ、高価で貴重です。

シワになりにくく、機能性に優れており、保温性・調湿性があります。

お手入れは、ドライクリーニングが基本です。

ウールのカーテンの特徴

⇩ウール100%のカーテン

ウールのカーテンとは?

ウールは保温性に優れており、冬向きのイメージがありますが、吸湿発散性に優れているため夏場でも快適で、静電気が起きにくいのでホコリが付きにくい特徴もあります。

ウールは、染色性が高いので色褪せしにくいという特徴もあります。

虫食いの可能性があるというデメリットはあります。

ウールのカーテンとは?

ウールのカーテンは、柔らかくてふっくらとした厚みや重さのあるものが多いです。

そのため、保温性が高いです。

肌触りがよく、温かみを感じる素材感です。

ウールは伸縮性があるため、吊っていると伸びたり、洗うと縮んだりする場合があります。

化学繊維のカーテンとは?

化学繊維のカーテンは、石油などの原料から作られており、天然繊維と異なり人工的にさまざまな機能性をもたせることが可能です。

ポリエステルのカーテンの特徴

ポリエステルは、石油を化学的に合成して作った繊維です。

繊維が、柔らかな風合いやしっかりした固めの素材感などいろいろあります。

プリントや織りや刺繍などで、デザインを楽しむことができるのも特徴です。

ポリエステルのカーテンとは?

ポリエステルのカーテンは、丈夫でシワになりにくいので気軽に洗濯でき、乾きも早いのでお手入れが簡単です。

特殊な加工も可能なので、防炎・遮熱・ミラー・遮像・防カビなどのさまざまな機能があるものもあります。

静電気を帯びやすいため、ホコリを吸着しやすく汚れやすいデメリットがあります。

また、天然素材とは違い吸湿性が低いので、梅雨時などにはジメジメした感じがあります。

その他の化学繊維について

ポリエステルの他に、ナイロン・レーヨン・アクリルなどの化学繊維もありますが、カーテンに使用される素材は、ほとんどがポリエステルです。

ナイロン

ナイロンは、丈夫な繊維で摩擦に強く、型崩れしにくいのが特徴です。

肌触りは硬く、吸湿性が低く、静電気を帯びやすいです。

レーヨン

レーヨンは、発色が美しく光沢がありシルクのような見た目です。

吸湿性や保温性に優れていますが、水に弱く洗濯で縮みやすく、ドライクリーニングが必要です。

アクリル

アクリルは、ウールのようなふっくらとした柔らかな風合いです。

静電気が起きやすく、毛玉ができやすいです。

カーテンによく使われる素材はポリエステル?

ポリエステルのカーテン

ポリエステルがよく使われる理由

一般的なカーテンは、ポリエステル100%のものがほとんどです。

ポリエステルは、シワになりにくく、丈夫でお手入れが簡単なので、人気があります。

天然素材に似た風合いの生地もあり、「リネン調」のカーテンなどは、特に人気です。

天然素材のカーテンに比べ、安価で幅広いデザインから選ぶことができます

ポリエステルカーテンのさまざまな機能性

化学繊維であるポリエステルは特殊な加工をすることで、さまざまな機能を付けることが可能です。

形状記憶加工

形状記憶加工とは、カーテンを縫製後、均一の綺麗なウェーブが出るように熱で加工する方法です。

ポリエステルは、熱を当てても伸縮が少ないため、形状記憶加工を施すことが可能です。

しかし、中には、形状記憶加工不可のカーテンもありますので、注意しましょう。

遮熱機能付きポリエステルカーテン

太陽熱の侵入を遮断する糸を使ったポリエステルカーテンは、室内の温度の上昇を抑えてくれます

陽射しのきつい窓や、エアコンなどの省エネ対策を考える時に役立ちます。

ミラー機能付きのポリエステルカーテン

ミラー機能とは、カーテンの裏面に光沢のある糸を使用することによって、室外の光を反射して、室内を見えにくくする効果があります。

外からの視線が気になる窓におすすめです。

遮光機能付きのポリエステルカーテン

遮光機能付きのカーテンは、光を遮る効果があります。

ポリエステルカーテンを遮光にする方法としては、黒い糸を織り込んで遮光にする方法や、裏面を樹脂コーティング加工する方法や、中にアクリル樹脂をはさむボンディング加工の方法などがあります。

寝室など部屋を暗くしたい場合や、陽射しのきつい窓などにおすすめです。

UVカット機能付きのポリエステルカーテン

UVカット機能付きのポリエステルカーテンは、紫外線カットの効果のある加工をした繊維を使用することで、紫外線を吸収・反射します。

紫外線の気になる日差しの強い窓におすすめです。

肌へのダメージを抑えたり、家具や床などの日焼けも防ぐことができます。

防炎機能付きのポリエステルカーテン

防炎機能付きのポリエステルカーテンは、可燃である繊維に燃えにくい加工を施しています。

全く燃えないというわけではなく、火が付いても燃え広がりにくいということです。

カーテン素材選びのポイント

カーテンは、お部屋の印象を決める大切なインテリア要素です。

どんな素材のカーテンを選ぶかでも、お部屋の印象や毎日の生活も変わって来ます

ストレスのない心地よい生活を送るためには、カーテンの素材選びも重要になってきます。

天然素材のカーテン選びのポイント

天然素材のカーテン選び

天然素材のカーテンの特徴を知っておく

温かみを感じる天然素材のカーテンは、通気性・吸湿性に優れ肌触りの良いのが特徴です。

しかし、湿気などで伸縮したり、洗濯できないものがあったりのデメリットを知って、カーテン選びをしましょう。

ポリエステルのカーテンに比べ、お手入れに注意が必要になります。

それぞれの天然素材の特徴について(上へ戻る)

部屋に合ったデザインを選ぶ

天然素材のカーテンは無地やシンプルなデザインのものが多いです。

ナチュラルな空間にしたい場合は、コットン・リネンなどがおすすめです。

また、高級感や重厚感を求める場合には、シルクがおすすめです。

天然素材のカーテンの特徴について(上へ戻る)

化学繊維のカーテン選びのポイント

化学繊維のカーテン選び

どのような機能性があるか知っておく

化学繊維であるポリエステルカーテンには、様々な機能があります。

カーテンをつける窓には、どんな対策が必要かイメージングして、カーテンを選ぶことが、心地よい日々を送るためには重要です。

そのためにも、どのような機能性を持ったカーテンがあるのか知っておくことが大切です。

ドレープカーテンに機能性を求めるか、レースカーテンに機能性を求めるか考えたうえで、具体的にカーテンを選びましょう。

ポリエステルカーテンの具体的機能について(上へ戻る)

部屋に合ったデザインを選ぶ

ポリエステルのカーテンは、機能性の選択だけでなく、デザイン性や素材感など選ぶ範囲も幅広くなります

どのようなデザインのカーテンがインテリアに合うのか考えることも重要になります。

後悔しないためのリネンカーテンの選び方

リネンのカーテン

リネンカーテンの特徴を知っておく

「リネンカーテン」は、ナチュラルインテリアに大人気のカーテンです。

リネンカーテンには、独特のシャリ感と心地よさを感じる風合いがあります。

しかし、水分を吸収しやすいので、伸びたり縮んだりするのが特徴です。

加湿器など多湿気による生地の伸びや、洗濯による生地の縮みなどがあります。

また、シワになりやすいのも特徴ですので、これらの特徴を納得した上で、リネンカーテンを選びましょう。

リネン調のポリエステルカーテンがおすすめ

⇩リネンのようなポリエステルレース

最近では、リネンのような風合いのポリエステルカーテンもあるので、おすすめです。

「リネン調のカーテン」とか、「リネンテイストのカーテン」などで販売されています。

リネンっぽいのに、遮熱機能やミラー機能などのポリエステルのカーテンの特性を生かしたカーテンもあります。

本物のリネンカーテンはちょっとと言われる方には、おすすめです。

まとめ

カーテンの素材には、天然素材のものと化学繊維のものがあり、それぞれに、それぞれの良さがあります。

しかし、一般的なカーテンの主流となっているのは、化学繊維であるポリエステルです。

機能性加工の自由度が高く、天然素材の風合いに似せたポリエステルのカーテンは、これからも需要は伸びていくと考えられます。

毎日を心地よく過ごすためにも、お部屋のカーテン選びにこだわりましょう。

 

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