バーチカルブラインドは、シンプルでスタイリッシュな空間によく似合う人気のスタイルです。
真っ白な空間に真っ白なバーチカルブラインドをつけると、洗練された空間になり、清潔感も感じられます。
デザインや見た目重視でバーチカルブラインドを選んだとしても、お手入れ方法やメンテナンスはどうなのか気になるところです。
ここでは、バーチカルブラインドの洗い方を中心にブラインドのお手入れの仕方について解説していきます。
Contents
バーチカルブラインドの基本知識
⇩バーチカルブラインド
出典:タチカワブラインド ラインドレープ
バーチカルブラインドとは?
英語で「vertical」とは、「垂直の」という意味です。
バーチカルブラインドとは、縦型のブラインドを指します。
上部の一本のレールにルーバーが何枚もぶら下がり、ルーバーは左右に開閉できます。
また、ルーバーの角度を調整することによって、目隠しや調光ができる仕組みのものです。
バーチカルブラインドは洗えるのか?
バーチカルブラインドには、洗濯機で洗えるものと洗えないものがあります。
どれも、ルーバー自体は1枚ずつ脱着可能なのですが、ルーバーの生地によってウォッシャブルか非ウォッシャブルかに分かれます。
非ウォッシャブルのものは、洗うことはできません。
購入時には、ウォッシャブルか非ウォッシャブルかを必ず確認しておきたいところです。
ウォッシャブル可能なバーチカルブラインドには、ルーバーの中の1枚の裏面に洗濯表示ラベルがついているので確認することができます。
ルーバーの生地がウォッシャブル可能であれば、ルーバーを1枚ずつはずして家庭の洗濯機で洗うことが可能です。
バーチカルブラインドの洗い方について
バーチカルブラインドのルーバーの洗い方
①ルーバーをレールからはずす
まずは、ルーバーを1枚ずつ上部レールから外します。
ルーバーのレールからの外し方は、商品によって違いますので、メーカーの説明書等の指示に従って下さい。
バーチカルブラインドによっては、ルーバーを繋ぐコードがボトム部分に付いている場合があるので、コードを外します。
⇩ボトムにコードが付いているバーチカルブラインド
出典:ニチベイ アルペジオ
②ルーバーを紐でまとめる
出典:ニチベイアルペジオ
レールから外したルーバーを約5枚ずつを一組として、ルーバーの上部の穴にひもを通し、ほどけないよう縛りまとめます。
③1組ずつ巻く
出典:ニチベイアルペジオ
紐でまとめた部分を中心にして、1組ずつ巻きます。
④1組ずつネットに入れる
出典:ニチベイアルペジオ
巻いた状態のまま、目の細かい洗濯ネットに入れます。
洗濯中、ネットの中で巻きが崩れないようにネットの余ったところをゴムバンドなどで縛っておきます。
⑤洗濯・脱水する
ネットに入れたまま、洗濯機に入れ洗濯をしますが、その時に注意すべき点があるので気を付けましょう。
《ルーバーを洗濯する時に注意すべきこと!》
●水温は常温で洗う
洗濯は常温で洗います。
お湯で洗濯するとルーバーの繊維が収縮する可能性があります。
●水流は弱で洗う
洗濯機の洗濯モードは「弱水流」か「手洗いモード」にして下さい。
強い水流で洗濯すると、生地を傷める可能性があります。
●塩素系漂白剤は使用しない
洗剤は一般的な洗濯洗剤で構わないのですが、塩素系漂白剤だけは使用しないで下さい。
ルーバーの色落ちの原因になったり、繊維を傷める可能性もあります。
●脱水は短時間にする
脱水の時間は30秒~1分くらいで充分です。
長時間の脱水や、強力な脱水は、シワの原因になったり、生地を傷めたりします。
●乾燥機は使用しない
縮みの原因になるため、乾燥機は使用しないでください。
⑥乾かす
洗濯の終わったルーバーは紐をほどき、1枚ずつレールに取り付けて自然乾燥させます。
物干し竿などで乾かすと、余計なシワがついたりするのでやめましょう。
そして、ルーバーには表裏があるので、レールにセットする時は注意しましょう。
水滴が落ちる場合もあるので、床にタオルなどを敷いておくと良いです。
乾いた後、どうしてもシワが残っている場合は、あて布をしながらアイロンをかけます。
バーチカルブラインドを洗う頻度はどれくらい?
バーチカルブラインドを洗う頻度は、汚れ具合によって違ってくるのは当然ですが、目安として6ヵ月~1年に一度の洗濯が理想的です。
いくらウォッシャブル可能の生地でも、洗いすぎると繊維が早く傷んでしまいます。
しかし、洗濯をしないままだと汚れが染み込んだり、溜まったホコリと紫外線によって繊維の劣化を進めてしまいます。
汚れ具合を確認しながら、定期的なお手入れをおすすめします。
バーチカルブラインドのケア方法について
出典:ニチベイアルペジオ
では、非ウォッシャブルのバーチカルブラインドは、普段どのようなお手入れをすればいいのでしょうか?
また、ウォッシャブル可能なバーチカルブラインドも普段はどのようなお手入れをしておけばいいのでしょうか?
そんな疑問にお答えしていきます。
バーチカルブラインドの普段のお手入れ
ホコリをはたく
ルーバーの素材や汚れにもよりますが、基本的には普段からホコリなどをはたいたり、掃除機で軽く吸い取ったりしましょう。
普段からホコリを取っておくだけでも、ルーバーの繊維の劣化を遅らせ、バーチカルブラインドが綺麗で長持ちすることに繋がります。
部分的な汚れをとる
そして、部分的な汚れが気になる場合は、水で濡らし固く絞ったタオルを片面に押し当て、裏面から濡れていない綺麗なタオルで汚れ部分を軽く叩き、汚れをタオルに移すようにします。
洗剤を使う場合は、水で薄めた中性洗剤を使用します。
レールや操作棒を拭く
そして、ルーバーだけのお手入れでなく、レールや操作棒などもタオルで水拭きすることを忘れないようにします。
特に、レールの上にはホコリが溜まりやすいです。
素材に応じたバーチカルブラインドのお手入れ方法
バーチカルブラインドのルーバーの素材は、ポリエステルが主流ですが、中には特殊加工されたルーバーや天然木のルーバーなどもあります。
ここでは、ポリエステルのルーバー以外の素材のバーチカルブラインドのお手入れ方法について説明します。
特殊加工されたバーチカルブラインドのお手入れ方法
ルーバーの両面をPVCラミネート加工した100%ガラス繊維のルーバーのバーチカルブラインドがあります。
PVCラミネート加工とは、塩化ビニール樹脂のフィルムを生地に加工したもので、表面がツルッとしていて、水拭きすることができます。
水拭きした後は、水分が残らないように、しっかりと乾拭きをしておくことが大切です。
長時間、水分が残ったままにしておくと、繊維の内部に浸透する恐れがあります。
⇩特殊加工されたバーチカルブラインド
タチカワブラインド「ミント遮熱」
天然木のバーチカルブラインドのお手入れ方法
天然木のバーチカルブラインドは独特の温もりを感じ、高級感を醸し出します。
天然木は水分は嫌うため、お手入れはハンディモップでホコリを掃うか、タオルで拭く場合は乾拭きに限ります。
⇩雰囲気のある天然木のバンブーブラインド
タチカワブラインド「マデラ」
バーチカルブラインドの掃除を助けるアイテムの紹介
バーチカルブラインドを掃除する便利グッズを探して見ましたが、横型ブラインド用掃除グッズはたくさん見つかったのですが、縦型ブラインド用の掃除グッズは、なかなか良いものが見つかりませんでした。
バーチカルブラインドは、縦に長くぶらさがっているものなので、ぶらぶらと不安定で掃除しにくいのかもしれません。
⇩バーチカルブラインド用掃除便利グッズ
丸洗いできないタイプのバーチカルブラインドのクリーニングは?
非ウォッシャブルのバーチカルブラインドの汚れを落とすには、クリーニング店などの専門業者に相談するようにしましょう。
生地によっては、ドライクリーニング可能な場合があります。
その場合は、色落ちしないか、生地の収縮はしないかなど確認をしてから依頼するようにしましょう。
バーチカルブラインドを長持ちさせる2つのコツ
出典:ニチベイアルペジオ
普段からのルーバーのお手入れ
バーチカルブラインドを長持ちさせるコツは、何と言ってもルーバーのお手入れです。
ホコリが溜まった状態にならないように、普段から掃除機で吸わせたり、ハンディモップではたいたりしましょう。
また、結露の発生しやすい窓は結露の水分がルーバーにくっつかないようにしなければなりません。
窓に結露対策をしたり、窓の結露を拭きっとたりすることが大切です。
また、ルーバーを強く握ったりすることは取りにくいシワの原因になるので避けましょう。
⇩結露対策についてはこちらの記事を!
誤った無理な操作をしない
バーチカルブラインドを長持ちさせるコツとして、ルーバーのお手入れだけでなく気をつけておきたいことが、毎日の操作方法です。
操作棒を使わず、ルーバーも持って開閉したり、速い速度で開閉をしたり、無理に回転棒を回したりすることは、故障の原因に繋がり、早くブラインドを傷めてしまいます。
日頃から、無理な操作の仕方をしないよう心がけることが大切です。
そして、ボトムコードが外れていることに気づいたら、直ちに取り付けることも長持ちさせるコツです。
ボトムコードが外れたままだと、ひっかけたりして危険ですし、ボトムコード自体が破損したりルーバーのバラツキの原因となり、ひいてはレール内部までの故障に繋がったりすることもあります。
まとめ
人気のバーチカルブラインドですが、バーチカルブラインドを検討中の方は、メンテナス方法などを納得した上で選ぶようにしましょう。
また、今バーチカルブラインドを使っている方は、正しいメンテナンス方法に従って使用し、綺麗な状態で長持ちさせるよう心掛けて下さい。
窓辺や部屋を整えて、リラックスできるお気に入りの空間作りは、心地よい毎日を送るために大切なことです。