⇩ウェーブスタイルカーテン
出典:TOSO fabreco
2023年から、インテリア業界でも「ウェーブスタイルカーテン」という新しいカーテンスタイルが注目されています。
シンプルモダンインテリアやナチュラルモダンインテリアが人気の現在、シンプルなのに温かみを感じるウェーブスタイルカーテンは、今後も、ますます需要が伸びていくと予想されます。
均一なウェーブが優しく美しい「ウェーブスタイルカーテン」。
しかし、「ウェーブスタイルカーテン」を選ぶ際には、気を付けておきたい注意点があります。
ここでは、ウェーブスタイルカーテンの美しさの秘密と、購入する際の注意点について解説していきます。
インテリアの仕事に携わって、20数年。
インテリアコーディネーター・福祉住環境コーディネーター・窓装飾プランナーの資格を取得。インテリアの中でも、カーテン提案を最も得意とする。
ウェーブスタイルカーテンとは?
ウェーブスタイルカーテンとは、どんなスタイル?
⇩ウェーブスタイルカーテン
出典:sangetsu AC
ウェーブスタイルカーテンとは、均一で綺麗なウェーブが保たれたカーテンで、カーテン上部にヒダ山(タック)を取らない新しいカーテンスタイルです。
特殊なカーテン縫製資材や専用レールを使用したりすることで、均一で美しいウェーブを出すことができます。
ウェーブスタイルカーテンの美しさの秘密は「ピッチキープコード」
「ウェーブスタイルカーテン」とは、ヒダ山をとらないフラットカーテンに、「ピッチキープコード」という部材を使用することで、均一で美しいウェーブを出す新しいカーテンスタイルです。
「ピッチキープコード」を使用することで、フックとフックの間隔(もしくはランナーとランナーの間隔)を均一にキープして、美しいウェーブが出る仕組みです。
均一な間隔でウェーブが綺麗に出ることで、縦のラインが主張されて、のっぺりとした印象ではなく、シャープで洗練されたイメージになります。
⇩天井から吊ると、さらにダイナミックに💖
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⇩たたみ代もスッキリ納まる!
大開口の窓にもおすすめ💖
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ウェーブスタイルカーテンとフラットカーテンとの違い
出典:TOSO fabreco
ウェーブスタイルカーテンもフラットカーテンも、吊元にヒダ山を取らないカーテンスタイルです。
しかし、ウェーブスタイルカーテンは均一なウェーブが出るのに対し、フラットカーテンは、平面的なのっぺりとした仕上がりになります。
フラット感を楽しむ「フラットカーテン」に対して、きちっとした均一のウェーブを楽しむのが「ウェーブスタイルカーテン」です。
「フラットカーテン」には、ピッチキープコードは付いていません。
そして、使用する生地の量も違います。
★ フラットカーテン レール幅に対して、約1.3倍の生地幅を使用する。
★ ウェーブスタイルカーテン レール幅に対して、約1.5~2倍の生地幅を使用する。
*ウェーブスタイルカーテンは、レールの長さに応じて、仕上がりの幅が決まっている場合もあります!
ピッチキープコード+形態安定加工で完璧なウェーブに!
ピッチキープコードを使用するだけでも、均一で綺麗なウェーブは出るのですが、さらにウェーブを美しく見せるために、カーテン自体に形態安定加工を施すと、さらに綺麗な仕上がりとなります。
カーテンに形態安定加工を施すことで、吊元から裾まで完璧なウェーブのラインを出すことができます。
中には、フラット縫製で形態安定加工のできないカーテンメーカーや生地があるので、注意しましょう。
縫製したカーテンを吊るした状態でウェーブの型を整え、熱を当て、ウェーブに癖をつける加工方法。
ウェーブスタイルカーテンにするには2種類の方法がある!
出典:TOSO fabreco
ウェーブスタイルカーテンを作るには、2種類の方法があります。
カーテン側にピッチキープコードを付ける方法
OR
レール側にピッチキープコードを付ける方法
どちらも、フックとフックの間隔(ランナーとランナーの間隔)を同じにキープするという原理は同じですが、ピッチキープコードをカーテン側に付けるかレール側につけるかの違いです。
① カーテン側にピッチキープコードを付ける方法
カーテンの裏面の芯地部分に、ピッチキープコードを付ける方法です。
わかりやすく言うと、カーテン自体が、「ウェーブスタイルカーテン」に出来上がっているということです。
⇩カーテンの裏面のピッチキープコード
出典:sangetsu AC
この場合のレールは、ウェーブスタイルカーテン用のレールではなく、一般的な機能レールに吊ることができます。
《参考》ウェーブスタイルカーテンを選ぶなら
おすすめの国内カーテンメーカー
国内大手カーテンメーカーの中でも、ウェーブスタイルカーテンを扱っていないメーカーもあります。
個人的に、サンゲツ「SAウェーブ」や、川島織物セルコン「ノンタックウェーブ」が、おすすめです。
★ サンゲツ《SAウェーブ》
サンゲツのウェーブスタイルカーテン「SAウェーブ」は、ウェーブスタイル専用の芯地テープを使用し、ピッチキープコードが付いています。フックを差し込む「フックポケット」とは別に、ピッチキープコードを取り付ける「クリップポケットライン」が付いています。もちろん、形態安定加工標準仕様です。
★ 川島織物セルコン《ノンタックウェーブ》
川島織物セルコンの「ノンタックウェーブ」は、専用のピッチキープチェーンをフックに付ける仕様になります。もちろん、形態安定加工も標準仕様です。
② レール側にピッチテープを付ける方法
⇩レールにピッチキープコードを付けた場合
出典:TOSO fabreco
カーテンを一般的なフラットカーテンで作り、ピッチキープコードの付いたレールに吊って、ウェーブスタイルカーテンにする方法です。
この場合、ウェーブスタイルカーテン専用のレールを選ぶことになります。
《参考》ピッチキープコードのついたおすすめのレール
カーテンレール国内シェアNO.1であるTOSOは、これからのインテリアのトレンドとして、いち早く「ウェーブスタイルカーテン」を提案し、ウェーブスタイルカーテンが美しく見えるレールを発売しました。
その中でも、おすすめのウェーブスタイルカーテン専用のレールを紹介します。
★ TOSO シエロクラウド(ピッチキープコード外付けタイプ)
出典:TOSO カーテンレール
シエロクラウドは、天井付けの「シーリングレール」です。無駄を削ぎ落した天井に溶けこむシンプルなデザインは、ウェーブスタイルカーテンをさらに魅力的に引き立てます。
ウェーブスタイルカーテン専用のピッチキープコード付きの「シングルウェーブスタイルセット」があります。
出典:TOSO カーテンレール
★ TOSO ネクスティ(ピッチキープテープ内蔵タイプ)
出典:TOSO カーテンレール
ウェーブスタイルカーテン専用のランナーとピッチキープテープを組み合わせることで、レール内部にピッチキープテープが納まったレールです。
シンプルなデザインに加え、ピッチキープテープが見えないので、さらにすっきりとした印象です。
レールの色も14色あり、インテリアに合わせて選ぶことができます。
出典:TOSO カーテンレール
出典:TOSO fabreco
ウェーブスタイルカーテンを購入する際に注意しておきたいこと
2重吊りする場合の注意点
ウェーブスタイルカーテンを前後で、2重吊りする場合、前後それぞれのカーテンのウェーブが、干渉するので、手前のレールと奥側のレール間を、75mm以上あけるようにしましょう。
出典:TOSO カーテンレール
ランナーの数に注意
ウェーブスタイルカーテンは、一般的なカーテンを吊る時に必要なランナーの数より、ランナーが多く必要になります。あらかじめ、レールのランナーの数と、カーテンのフックの数を確認しておきましょう。
Aフックで指定する
ウェーブスタイルカーテンのウェーブの山部分と谷部分が綺麗に出るように、フックはAフックを指定しましょう。Bフックにすると、吊り元がレールに干渉します。
レールの長さに対してのカーテンの仕上がり幅に注意
綺麗なウェーブにするには、カーテンの仕上がり幅寸法が重要になります。
仕上がり幅(注文するカーテンの幅)は、それぞれのメーカーの指示に従うことを、おすすめします。
まとめ
ウェーブスタイルカーテンは、シンプルなのに、ダイナミックで、高級感を感じる、新しいカーテンのスタイルです。その美しさの秘密は、ウェーブを均等に出してくれる「ピッチキープコード」を付けることです。
そして、個人的におすすめしたい事は、カーテンに形態安定加工を施し、カーテンを天井から吊ることです。そうすることで、さらに、洗練された印象に仕上がります。
ウェーブスタイルカーテンで、シンプルモダンな空間作りを楽しんで下さい。