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死別後、前向きに生きるために
私は、2年9カ月前に、最愛の主人を亡くしましたが、悲しみに暮れることもなく、笑顔で前向きに過ごすことができています。
それは、主人への愛が無くなったわけでもなく、主人のことを忘れてしまったわけでもありません。
と言うか・・・
生前よりも主人への想いは強くなり、常に主人が近くにいることを実感しています・・・。
それは・・・
「亡くなった主人は魂の存在となって生き続けていて、いつも私と一緒にいる!」
と、信じているから・・・。
そんな強い思いこみは、私が笑顔で生きて行くことができる礎となっています。
それは、死別を経験しても前向きに生きて行くための、私なりの「死の捉え方」なのです。
大切な人が亡くなったことで、「死」について真剣に考え、「死」と真剣に向き合った答えだと思っています。
冷静すぎるかもしれませんが、そう考えることで残された人たちは、前を向いて幸せに生きて行けるものだと思います。
そして、そんなふうに、私が前向きな気持ちで生きていくほうが、亡くなった主人も、必ず喜んでくれていると思っています!!
1.人は死んでも、魂として生き続けると信じる
大切な人が亡くなったことに対して・・・
「亡くなったあの人は、死んでいなくなった・・・」
と、捉えるより・・・
「亡くなった大切な人は、今も一緒にいてくれている・・・」
と、捉えたほうが、残された人は、前向きに過ごすことができるのではないでしょうか?
亡くなった人は、魂の存在となって、いつもあなたと一緒にいてくれているのです。
「もういない・・・。」と考えると、寂しく、虚しく、悲しくなります。「自分には、大切な人はもういなくなった。」と思うと、もしかしたら、人の幸せを妬んだり、羨ましく思ったりするかもしれません。
でも・・・
魂の存在を信じることで、残された人たちは穏やかで安心した気持ちで過ごすことができるのです。
2.肉体は、必ず死ぬと言うことを受け入れる
人は、必ず死ぬ・・・。どんな人でも、いつか必ず死んでいきます。
誰でも、わかっていることですが、なかなか受け入れていないことかもしれません。
魂は永遠に生き続けても、肉体は永遠に存在することはありません。必ずいつか滅びていきます。
亡くなった大切なあの人は、限りある肉体を脱ぎ捨てて、先に魂の存在に戻っただけ・・・。
でも・・・
肉体が存在するおかげで、私たちは、この世界で、いろんなことを体験することができています。
そして、いろんなことを体験できるから、嬉しかったり、悲しかったり、さまざまな感情を持つことができるのです。喜怒哀楽を感じたりできるのも、肉体を持って、生きているからこそ。
魂の存在に戻ったら、怒ったり悲しんだり妬んだりなどの、負の感情は持たなくなると、私は信じています・・・。主人のいる魂の世界は、愛でいっぱいの世界なんだろうな・・・なんて想像しています。
私の思う死後の世界です・・・
でも・・・そんなふうに考えると、肉体として生きている今が、とても貴重で大切に思えてくるのです。
死んだら、何の心配もない愛でいっぱいの魂の世界に私も戻る・・・。
それなら・・・
肉体を持って生きている今を精一杯楽しもう!!
それまで、待っていてくれる主人がいるのだから!
3.過去には戻れない
主人が亡くなってから、自分自身に言い聞かせたことがあります・・・。
過去に戻ることはできない。
あの頃が良かったと思っても、二度と戻ることはできない。
私の中では、主人と過ごした37年間のすべてのことは、「大切な思い出」となっています。
そのたくさんの思い出は、私と主人だけの大切な宝物として、心の中で絶対忘れないように持っておきます。
そして!!
これからも、私は、魂の存在となった主人とふたりで、たくさんの新しい思い出を作っていくのです!!
私は、そんな気持ちで、日々過ごしています・・・。
穏やかな気持ちで目を閉じると、笑顔のあの人に、いつも会えるのです。
⇩悲しみは癒えることはない
4.今の幸せに気づく
私は・・・
主人が亡くなったことで、「私は不幸せだ。」と思いたくありませんでした。
そんなことを思うと、必死で生き抜いた主人に申し訳なくて・・・。
自分が死んで、ひとり残される私のことを、気にかけながら死んでいった主人のことを思うと、「主人が亡くなったから、私は不幸せになった。」という思いは、なぜか持ちたくありませんでした。
と言うよりも・・・
主人の死があったから、私はもっと幸せに生きていくんだという思いが、どこかにあったのかもしれません・・・。
主人の死が、私を幸せにしてくれる・・・
そう考えることが、私のことを大事に思ってくれていた主人からの贈り物だと思うし、主人への恩返しだと、勝手に思っています。
そんなぶっ飛んだ考えを持っているおかげで、日々たくさんの小さな幸せに気づくことができるようになりました。
当たり前の朝が来るだけで幸せなのです…。
主人の死が、当たり前の小さな幸せに気づかせてくれたのです!!
5.ひとりで生きていくことはできない
主人が亡くなって、ひとりになってから、人の温かさをひしひしと感じるようになりました・・・。
人からの優しい言葉や、些細な気遣いが、とても嬉しく感じるようになり、私はたくさんの人に支えられていたということにも、改めて気づきました。
主人の死がなかったら、もしかしたら、私は勘違いしていたかもしれません・・・。
自分の都合ばかり考えて、人の優しさに気づいていただろうかと怖くなります。
考え方を意識することが、前向きに生きる力になる
この5つの考え方は、わかりきった事ではありますが、あえて、自分の頭と気持ちに深く落とし込むのです。
毎日の生活で、常に忘れることのないように、深く深く・・・。
この思考が、身についた時・・・
本当に毎日が輝いているように感じ始めるのです!
私は、ひとりじゃない・・・。
私は、人の優しさを感じることで、生きて行くことができている・・・。
そして・・・
「人からの思いを大切にしよう・・・。人への思いを大切にしよう。」
と、思います・・・。
そんな思いは、幸せを感じる心だったり、溢れ出る感謝の気持ちに繋がるように思います。
そして・・・
この生きている今を、精一杯楽しみ、この限られた時間を、心から大切にしようと思うのです。
Life is Beautiful!