カーテンの洗濯頻度はどれくらい?柔軟剤は必要なの?

カーテンを洗濯するタイミングって、なかなかわからないですよね?

インテリアのお仕事をしていると、「カーテンを取付けてから、一度も洗ったことがありません。」とか「カーテンって、どうやって洗うのですか?」「カーテンは、いつ洗えばいいのですか?」などのご質問をお受けすることがあります。

普段洗濯しているお洋服や肌着のように、気軽に洗濯できないのがカーテンです。

ここでは、カーテンをどのタイミングで洗えばいいのか、どのように洗えばいいのかについて解説していきます。

カーテンの洗濯で理想的な頻度とは

カーテンは、肌着などのように毎日洗うものではありませんが、いったいどのくらいの頻度で洗えばいいのでしょうか?

だいたいの目安として、年に2回程度洗濯をすることが理想的です。

ドレープカーテンは年1回、レースカーテンは年2回程度洗濯するといいでしょう。

ただし、カーテンの汚れに応じて、カーテンを洗濯する頻度は調整してください。

特に、室内でタバコを吸ったりしている場合は、ヤニなどの汚れや臭いがカーテンに付いています。

また、ペットを室内で飼っている場合は、ペットの毛や汚れが、カーテンについていたり、臭いが染み込んでいたりすることもあります。

そして、室外側に吊っているレースカーテンには、外から飛んできた花粉やホコリがついていることもあります。

また、結露が発生する窓のカーテンには黒カビが生えていたりする場合もあります。

キッチンのカーテンについては、キチキチとした油汚れや臭いが染み込んでいたりします。

このように、カーテンにはさまざまな汚れが、知らぬ間についているものです。

長い間、これらの汚れを放置しておくと、カーテンの繊維を傷める原因にも繋がります。

定期的に洗濯することが、衛生的でもあり、カーテンが長持ちする秘訣です。

そして、何よりもカーテンが綺麗になると、気持ちが良いのです!

カーテンを洗ってみると、部屋が明るくなったとか、柔軟剤のいい香りがするなど、心地よい空間作りのために、窓辺のカーテンを綺麗にしておくことは、大切なことです。

心地よい毎日を過ごすためにカーテンを洗ってみましょう。

カーテンの洗濯で最適な時期とは

カーテンを洗濯するおすすめの時期は、年に2回あります。

レースカーテンは、この時期を目安に年2回洗濯することをおすすめします。

① 梅雨入り前の時期

カーテンの汚れで最も気になるのが、カビの汚れです。

カビは湿気が高くなると発生しやすくなり、ホコリなどの汚れをエサとして繁殖していきます。

ジメジメとした梅雨時期にカーテンにカビが発生しないように、梅雨入り前にホコリなどの汚れを落としておくのは、カビ防止のためには効果的です。

また、春に飛散していた花粉や土埃が、カーテンに付着していることも考えられるので、梅雨入り前の洗濯をおすすめします。

梅雨時期に入ってしまうと湿度が高くなるため、カーテンが乾きにくく、逆にカビが発生しやすくなったりもします。

② 秋の行楽シーズンの頃

秋の行楽シーズンの9月10月11月は、カーテンを洗う最適な時期です。

秋の行楽シーズンの頃は、比較的天候が安定しておりカラっと晴れた日が多く、カーテンを洗っても、乾きやすいです。

夏場の湿気や汚れを落としておくのに最適な時期です。

そして、カビの発生しやすい冬場を前にカーテンを綺麗にしておきましょう。

カーテンを洗濯する前に!チェックすべき3つのポイント

カーテンを洗濯する前に、必ずチェックしておきたい3つのことがあります。

① 洗濯表示ラベルの確認

洗濯をする前に、カーテンについてある洗濯表示ラベルのチェックをして下さい。

カーテンの素材によっては、家庭で洗濯できないものもあります。

家庭で洗えないものを洗濯してしまうと、色落ちしたり、生地が縮んだりしてしまいます。

そんなことにならないように、洗濯表示ラベルについてあるマークの意味を充分理解することが大切です

★ 洗濯表示ラベルのマークの意味 ★

カーテンの洗濯表示

☆ 洗濯桶のマークの意味

洗濯桶マークは、洗濯処理記号です。

洗い桶にバツ印があるものは、家庭での洗濯は禁止です。

洗い桶の中に書かれてある数字は、洗濯液の限度温度です。

☆ 三角形のマークの意味

三角形のマークは、漂白剤処理記号です。

三角形にバツ印のマークは、塩素系及び酸素系漂白剤の使用は禁止です。

三角形に斜線が入っているマークは、酸素系漂白剤の使用はできるが塩素系漂白剤は使用禁止という意味です。

何もない三角形のマークは、塩素系及び酸素系の漂白剤を使用して漂白できるという意味です。

*その他のマークについては、上記の「品質絵表示」の表を参考に理解して下さい。

② カビや汚れは落としておく

カーテンを洗濯する前に、カビや汚れを落としておくことも、チェックすべき大切なポイントとなります。

まずは、ホコリを掃除機で吸ったり、室外ではたいたりして、落としておきましょう。

そして、カビが生えている場合には、洗濯ブラシや使い古した歯ブラシなどで、カーテン生地を傷めないよう、こすって落としておきます。

その際、カビが飛散することを考えて、マスクやゴム手袋などをつけて作業するようにしましょう。

③ カーテンフックを外しておく

カーテンを洗濯機に入れる前に、カーテンの上部に差し込んであるカーテンフックを外しておきます。

カーテンフックを付けたまま洗濯すると、フックが生地にひっかかったりして、カーテンを傷める原因になります。

フックも汚れている場合は、中性洗剤を薄めた液に漬け込み、その後スポンジなどでこすって汚れを落としておいて下さい。

カーテンの正しい洗い方について

ステップ1:カーテンをヒダだたみしてネットに入れる

フックを外したら、カーテンをヒダに沿ってたたみ、汚れが気になるところを表面に出すように折りたたみ、洗濯ネットに入れます

カーテンのたたみ方
カーテンをネットに入れる時ののたたみ方

その時は、カーテンの大きさに合った洗濯ネットを使用するようにしましょう。

洗濯ネットが大きすぎる場合は、ネットを縛るなどして、カーテンの大きさに合わせて下さい。

ステップ2:洗濯機で洗濯する

洗濯機の設定について

洗濯コースは「手洗いモード」「ドライモード」など、なるべく弱い水流で洗うコースを選びましょう。

そして、水の量も最大で、たっぷりの水で洗うことをおすすめします。

洗剤は、中性洗剤を使用します。おしゃれ着用の中性洗剤なら、生地にも優しく安心です。

すすぎが終わったら、脱水は30秒ほどにして脱水具合を確認してください。

長時間脱水をすると、生地に負担がかかり破れたり、余分なシワの原因になります。

漂白剤の使用について

汚れがひどい場合は、酸素系漂白剤を洗濯時に投入すると効果的です。

部分的な汚れの場合は、汚れの部分に酸素系漂白剤を垂らしておき、全体的な汚れの場合は洗濯洗剤と混ぜて洗濯してもいいです。

ただし、塩素系漂白剤は使用しないようにしましょう。

塩素系漂白剤は、他の洗剤と混ぜて使うことは危険でできません。

塩素系漂白剤は、単独で使用しても、色落ちしたり繊維を傷めたりします。

ステップ3:カーテンを乾かす

脱水が終わったら、カーテンを干して乾かします。

元通りにカーテンレールに吊って乾かします。

ある程度濡れた状態で吊るし、全体を軽くしたへひっぱるようにして、カーテンの長さを合わせます。

床に水が落ちることも考えて、床にはタオルや新聞紙を敷いておきましょう。

新聞紙は吸湿効果があるので、丸めて置いておくと乾かす時間が短縮できます。

ヒダのプリーツラインを、手で綺麗にクセづけをしながら、表面のシワは、裏表から手ではさみ、軽くたたきシワを伸ばします

乾かす時に、部屋に湿気がこもらないよう窓は開けて、可能ならば、扇風機などで風をあててあげると早く乾きます。

 *乾燥機は使用しないようにして下さい。

カビ対策と日常のお手入れについて

カーテンのカビ対策

長時間たったカビの汚れは、洗濯しても落ちにくかったりします。

カビの汚れを見つけたら、早めに汚れを落とすことが大切ですが、カビが発生する前に、あらかじめ対策をとっておくことも大切です。

カビが増殖する条件

①70%以上の湿度

②20~30℃の室温

③ホコリなど汚れを栄養とする

④風通しが悪い

上記のようなカビが繫殖する条件を知った上で、カビ対策を考えましょう。

こまめに部屋の換気をする

部屋に湿気をためないために、こまめに窓を開けて換気をするようにしましょう。

部屋の2か所の窓を開けて、外からの空気が流れるようにして下さい。

1回10分程度が目安の換気時間です。

結露対策をする

湿度が高くなると、窓に結露が発生しやすくなります。

結露は、カーテンに生えるカビの一番大きな原因です。

窓の結露の水分をカーテンが吸って、湿った状態が続くことで、カーテンにカビが発生します。

結露ができていたら、すぐに窓やサッシを拭くことが大切ですが、普段から結露対策をしておくことをおすすめします。

部屋に湿気をため込まないように心がけるのはもちろんの事ですが、市販の結露防止グッズを使用するのも、かなり効果的です。

・結露吸水テープ

・結露防止シート

・結露防止スプレー

・防カビスプレー

ホコリをためないようにする

カビが繁殖する際に、湿気と共に、カビが栄養とするのがホコリなどの汚れです。

カーテンにホコリがたまらないよう、普段から掃除機で吸ったり、はたいたりすることをおすすめします。

カーテンの上部のヒダ山の部分や、ヒダの谷部分には、ホコリがたまりやすいので注意しましょう。

カーテンの乾かし方について

脱水の終えたカーテンを乾かすのが最後の作業になります。

元通り、カーテンレールに吊るして乾かします。

カーテンレールに吊るして乾かす

洗濯を終えたカーテンに、外したフックを差し込んで、元通りカーテンレールに吊るして乾かします。

カーテンレールに吊るせない場合の乾かし方

洗濯後、水分を含んで重くなりすぎたカーテンは、カーテンレールには吊るさず、室外に干して乾かしましょう。

無理に、カーテンレールに吊ると、重みでレールが曲がったり、レールが壁から外れたりします。

室外に干す場合は、風通しの良い日陰に干します。

2本の物干しざおを使い、M型に渡すように干して下さい。

1本の物干しざおで乾かすよりも、風通りがよく、乾きが早いです。

まとめ

カーテンは、普段からこまめに汚れを取ったり、窓のお掃除をしたり、カビ対策をしておくことが、年に2回の楽な洗濯に繋がります。

大切なカーテンを長持ちさせるためにも、普段からカーテンのお手入れを忘れずに。

カーテンが綺麗になると、気持ちまですっきりと明るく前向きになります。

洗う時期を考えながら、カーテンのお洗濯をして下さいね💖

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