カーテンのヒダで窓辺のイメージが変わる!失敗のないヒダの選び方!

お家に吊ってあるカーテンの「ヒダのとり方」を気にしたことはありますか?

「ヒダ」とは、カーテンの上部の「つまみ」の部分のことです。そして、「ヒダ」にも種類があります。

普段気にすることもない「ヒダ」ですが、同じ生地でも、ヒダの選び方によって、窓辺のイメージも変わってきます。

選んだカーテン生地が、綺麗に見えるように、インテリアに合うように、ヒダ選びをしましょう。

ここでは、ヒダの意味や種類・特徴を知った上で、間違いのないカーテンの「ヒダ」の選び方について解説していきます。

Life is Beautiful
カーテンをオーダーする時、ヒダ選びは大切なことです!

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インテリアの仕事に携わって、20数年。
インテリアコーディネーター・福祉住環境コーディネーター・窓装飾プランナーの資格を取得。インテリアの中でも、カーテン提案を最も得意とする。

出典:sangetsu STRINGS

カーテンのヒダとは?

「ヒダをとる」って何?

カーテンを仕上げる際、生地の上部を均等な間隔で、つまんで縫製することを「ヒダをとる」と言います。

⇩カーテンの「ヒダ」部分

出典:sangetsu STRINGS

たとえば・・・

横幅1mのカーテンを作りたい場合に…

カーテン生地を横幅2m使用するのなら、均等な間隔で何か所かつまんでタックをとることで、横幅1mにすることを「ヒダをとる」と言います!

ヒダをとる意味

そもそも、カーテンの「ヒダ」は、何のためにとるのでしょう?

★ヒダの役目

 ヒダをとることで、美しいウェーブが出て、フワッとしてカーテンに表情が出る。

 ウェーブがあることで、空気の層ができて、保温性・断熱性がアップする。

③ ウェーブが出ることで、フラットな状態より光や外からの視線を遮りやすくなる。

④ ヒダをとることで、カーテンに山と谷のウェーブが出て、カーテンを束ねた時、納まりやすい。

*選んだカーテン生地や、インテリアテイストによっては、あえて「ヒダをとらない」縫製(フラット縫製)を選んだほうがいい場合もあります。

カーテンのヒダの種類

1.5倍ヒダ・2倍ヒダ・1倍ヒダとは?

仕上げたい横幅の寸法に対して、どのくらいの生地を使用して縫製するかによって、ヒダの種類を選ぶことができます。

大きく分類すると、「1.5倍ヒダ」「2倍ヒダ」が主流です。中には、2.3倍ヒダ・2.5倍・3倍ヒダなどもあります。

出典:sangetsu ホームページ

そして、あえてヒダをとらない「1倍ヒダ」の「フラット縫製」と呼ばれるカーテンの縫製の仕方もあります。

1倍ヒダ(フラット縫製)

出典:川島織物セルコン Filo

1.5倍ヒダ・2倍ヒダ・1倍ヒダの特徴の比較

1.5倍ヒダ2倍ヒダ1倍ヒダ
横幅1mに使用する
カーテン生地の横幅
約1.5m約2m約1m
ヒダ山のつまみの数2ツ山3ツ山なし
ヒダとヒダの間隔の比較広い狭いなし
柄の見え方の比較まあ見える見えにくいよく見える
インテリアのイメージカジュアルゴージャスシンプル
価格の比較中間高い安い

上記の表のとおり、同じカーテン生地でも、1.5倍ヒダ・2倍ヒダ・1倍ヒダで特徴が違います。

それぞれのヒダの特徴を知った上で、何倍ヒダにするか選びましょう。

どのように何倍ヒダかを選ぶのか?

それぞれのヒダのメリット・デメリットの解説

同じカーテン生地でも、何倍ヒダで縫製するかによって、仕上がったカーテンが見せてくれる表情が全く違ってきます。

カーテンを吊るインテリア空間に合わせたり、選んだカーテンの素材感や柄が生きるように、何倍ヒダの縫製にするか考えることが大切です。

1.5倍ヒダの特徴とおすすめしたいインテリアテイスト

出典:sangetsu Simple Order

1.5倍ヒダのメリット

★ 2倍ヒダと比較して、生地の使用量が少ないので、洗濯したりする時、軽い。

★ 2倍ヒダと比較して、ボリューム感が少ないので、すっきりとした仕上がり。

★ 2倍ヒダと比較して、ウェーブが浅く、ヒダ山間隔が広いので、カーテンの柄が見えやすい。

★ 束ねた時、すっきりした納まり。

★ 生地の使用量が少ないので、2倍ヒダと比較して安価に仕上がる。

1.5倍ヒダのデメリット

★ 2倍ヒダと比較して、豪華さ・高級感はない。

★ 2倍ヒダと比較して、保温性は低い。

どんな場合に、1.5倍ヒダを選ぶのか?

インテリアテイストとしては、「カジュアル」「ナチュラル」「モダン」「インダストリアル」など向けです。

カーテンの柄を見えやすくしたい時や、カーテンを開けた時、たたみ代を少なく綺麗に納めたい時に、おすすめです。

1.5倍ヒダにおすすめのカーテン

カジュアルな空間には、カーテンも軽いイメージで

1.5倍ヒダに!

カラフルなストライプがはっきり見えて、いい感じ💕

出典:sangetsu Simple Order

2倍ヒダの特徴とおすすめしたいインテリアテイスト

出典:sangetsu AC

2倍ヒダのメリット

★ ウェーブが深いことでドレープが美しく、豪華さ・高級感を感じる。

★ 生地の重なりが多いことで、保温性が高く・外からの視線を遮りやすい。

★ ウェーブが深いことで、無地のカーテンでも、表情が出てボリューム感を感じる。

2倍ヒダのデメリット

★ 生地の使用量が多いので、重量が重い。

★ ヒダが多くなり、ヒダ間隔も狭いため、カーテンの柄は見えにくくなる。

★ 基本的に高価になる。

どんな場合に、2倍ヒダを選ぶのか?

インテリアテイストとしては、「ゴージャス」「クラシック」「エレガント」「アンティーク」など向けです。

薄手のレース(特に、無地の薄手レース)は、2倍ヒダをおすすめします。見た目も美しく、外からの視線カットにも効果があります。

2倍ヒダにおすすめのカーテン

トラッドな空間には、カーテンも重厚感や豪華さを出して、2倍ヒダに💕

出典:sangetsu STRINGS

Life is Beautiful
1.5倍・2倍ヒダの仕上がり幅は、レール幅に、1.05倍した寸法で、オーダーすると綺麗!

1倍ヒダ(フラット)の特徴とおすすめしたいインテリアテイスト

出典:sangetsu AC

1倍ヒダ(フラット)のメリット

★ すっきりとシンプルな印象で、部屋が広く感じる。

★ カーテンのデザインを楽しむことができる。

★ 生地の使用量が最小限なので安価に仕上がる。

1倍ヒダ(フラット)のデメリット

★ ヒダ山がないので、綺麗に束ねることができない。

★ カーテンの生地によっては、閉めた時にのっぺりとした印象になり、逆に圧迫感を感じる場合もある。

★ フラットなので、保温性は低く、特にレース生地は、外からも見えやすい。

どんな場合に、1倍ヒダを選ぶのか?

カーテンの柄をダイレクトに見せたい場合におすすめです。

インテリアテイストとしては、「北欧」「 ナチュラル」「モダン」「カジュアル」「インダストリアル」など向けです。

大胆な柄のカーテンをタペストリー感覚で、楽しむこともできます。

閉めた時の柄の出方をイメージしながら選びましょう。カーテンが主張しすぎて、圧迫感を感じたりしないよう柄・色選びに注意しましょう。

1倍ヒダ(フラット)におすすめのカーテン

ナチュラルな空間の中に、カーテンを主張させて

よりおしゃれなお部屋に💕

出典:sangetsu Simple Order

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フラットカーテンのの仕上がり幅は、レール幅に1.3倍した寸法でオーダーするのがおすすめ!

まとめ

カーテンのヒダの選び方によって、窓辺のイメージも変わります。

どんな空間にしたいか…

選んだカーテンをどういうふうに見せたいか…

カーテンのことだけを考えるのではなく、お部屋全体をイメージをした上で、何倍ヒダにするのか選びましょう。

たとえば…

せっかく選んだゴージャスな柄のカーテンを、フラット縫製にして窓辺が貧相な雰囲気になってしまった…

シンプルなお部屋にしたかったのに、2倍ヒダにしてカーテンが不釣合いになった…

そんなふうにならないように選んで下さい。

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