ここでは、現在マイホームを建設中の方や、これから新築をお考えの方に向けての「カーテンの選び方」について、20年以上カーテンの仕事に携わっている私の経験を元に、役立つ事をご紹介したいと思います。
お家作りにおいて、外観や内装にはこだわったのに、カーテン選びの段階で手を抜いたりしていませんか?
「カーテン選び」は、せっかくの素敵なお家を、さらに美しく魅せるためのお家作りにおいての重要な最終段階の作業です。しかし、理想のままに、好きにカーテンを選ぶと、大幅に予算オーバーとなり、また最初から選び直さなければならないということにもなりかねません。あらかじめ、ある程度のカーテン知識を持った上で、カーテン選びをすることをおすすめします。そして、完成したお家を、さらに美しく魅せるために、カーテンも慎重に選びましょう。
~新築中または、新築予定の方に向けて~
★カーテンの予算が全く見当がつかないという方へ。
★カーテンの予算を抑えたいと思っている方へ。
★カーテン選びで失敗したくないと思っている方へ。
★カーテンをどのように選べばいいのか、わからないという方へ。
Contents
新築時のカーテンの予算について
カーテン費用を、家づくりの資金計画に入れておく
新築するにあたって、必要となる費用の中に、カーテン費用を考えていなかったという方が、時々いらっしゃいます。新居で生活を始めるようになり、必ず必要となるのが、カーテンです。
そして、建設中の途中段階でも、カーテン以外の様々な追加注文などで、予定していた建築予算より、費用がアップしていくということは、よくあることです。そんなことも考えて、あらかじめ、カーテン費用の予算枠を最初からきちんととって、家づくりの資金計画に入れておくことは、大切なことです。
新築カーテン費用の目安
新築の家の窓数や、窓の大きさにもよるので、一概に「新築カーテンの費用の目安」を言うことはできないのですが、ここ最近の平均値としては、4LDKくらいのの新築物件で、レールや取付け工賃等も含め、税込み30万~40万円を予算として組む場合が多いです。
もちろん、予算によっては、税込み10万~20万円の場合もあります。
カーテンの費用は、選ぶカーテンの生地や、スタイルなどによって、価格はさまざまです。そして、一般的なカーテンの他にも、ロールスクリーン・ブラインドなどの種類も多く、価格もさまざまです。高額だから良いものとは限りません。生活を始めて、毎日使い勝手の良いもの、心地よさを感じながら毎日を過ごせるものを、予算内で選ぶことが一番です。カーテンの選び方によって、価格も大幅に変わっていきますので、考えながら選ぶことをおすすめします。
カーテンを選ぶ前にしておきたいこと
カーテンを選ぶ前に、準備しておくべき大切な作業
具体的にカーテン選びをする前に、図面を見ながら、どの窓にどのような目的のカーテン(ブラインド・ロールスクリーンなども含む)が必要かを、イメージしながら考える時間をとりましょう。
① 家の平面図に、すべての窓部分を蛍光ペンでマークする。
図面をしっかりと見ながら、窓全てをチェックしましょう。勝手口や、水回りの窓なども、見落としのないように全てにマークします。
② カーテンやブラインド・ロールスクリーンなどの何かが必要となる窓に、順番に番号をつける。
外からの視線が気になる、陽射しがきつい、夜に部屋内の人影がうつるなど、住み始めてからの生活をイメージしながら、カーテン等の必要性を考えてください。ここでは、何をつけるかまでは、具体的に考えなくて構いません。
窓周りに、何かが必要であろう窓のみに、番号をふっていきます。
③ 番号をつけた窓ごとに、サッシ寸法を記入する。
たいていの図面には、サッシ寸法が入っていることが多いのですが、わからない場合は、ハウスメーカーさんや、工務店さんに教えてもらうといいと思います。
記入の際は、最初にW寸法(横幅)を書き、続けてH寸法(縦)を記入します。
この作業をすることで、カーテン選びの見通しが、何となくできてくるのです。
そして、たとえば、カーテンは、何窓必要で、既製品のカーテンが合う寸法か、もしかしたら、手持ちのカーテンが使えるかなどが、わかってきます。
どのような商品があるのか、知っておく
カーテンだけでなく、カーテンレール・ロールスクリーン・ブラインドなどについて、ある程度の知識をつけてから、カーテン選びをすることをおすすめします。最近では、各メーカーさんから、様々なスタイルの窓まわりの商品が発売されていますので、知っておくことが大切です。そこでは、見栄えだけを優先して選ぶのではなく、それぞれのメリット・デメリットを知っていきましょう。
ネットだけで調べるのではなく、可能ならば、販売店やショールームなどで、現物に触ってみたり、操作してみたりして確かめるといいと思います。
ここで大切なことは、安価なものを意識して探すのではなく、新居でこれから生活していくことをイメージしながら、どんなカーテンスタイルが使い勝手がいいかを考えることです。
一般的な両開きのカーテンがいいのか、上下に昇降するカーテン(シェード・ロールスクリーン・ブラインドなど)がいいのか、窓枠内に納まるものがいいのか、遮光性・遮熱性・ミラー効果・ウォッシャブル機能などあるほうがいいのかなど、新居での今後の生活状況を想像したり、家具の配置なども検討しながら、吟味して下さい。
そして、現時点の状況だけをイメージして考えるのではなく、家族の今後変わっていくであろうライフスタイルなども、イメージしながら選ぶことも大切です。
デジタルブック|ブラインドのニチベイ (nichi-bei.co.jp)
デジタルカタログ|タチカワブラインド (blind.co.jp)
どんなインテリアテイストにするか決めておく
それと同時に、お部屋のトータルコーディネートも大切になりますので、内装や家具などの色合いや材質などもイメージしてください。どんなインテリアテイストの部屋にするのか決めて、そのインテリアテイストを意識しながら、カーテンを選ぶと決めやすいです。
費用を抑えるための具体的方法
カーテンは、工夫次第で、費用を抑えていくことはできます。しかし、価格ばかりを気にして選ぶと、せっかくの新築のお家も、安っぽく仕上がってしまう場合もあるので、気を付けて下さい。
ここだけは妥協できないというメインのお部屋を絞って、この窓だけは、こだわりの気に入ったものをつけるなどと、先に決めてもいいでしょう。
カーテンの場合の予算を抑える方法
2倍ヒダを1.5倍ヒダにする
カーテンのヒダ(上部のつまみ)のとり方を2倍ヒダから1.5倍ヒダにするだけで、金額が安くなります。仕上がり幅に対して、2倍の生地を使ってタックをとるか、少なめの1.5倍の生地を使ってタックをとるかの違いです。使用する生地が少ないほうが、当然安くなります。
タックをとらない「フラット縫製」という仕様もあり、さらに安くはなりますが、選んだ生地によっては、見栄えが悪くなる場合もありますので、ご注意下さい。
既製品のカーテンを使う
子供部屋や、寝室などプライベートの部屋は、既製品サイズがあうようなら、既製品のカーテンでも充分いいと思います。考えようによっては、高価なオーダーカーテンより既製品カーテンのほうが、今後の吊り替えも思いつきやすというメリットもあります。成長過程でインテリアの好みの変わる子供さんのことや、気分転換をしてたびたび雰囲気を変えたい寝室などのことを考えると、高価なオーダーカーテンは、もったいないという考え方もあります。
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遮像レースで、ドレープなしで済ます
昼間、光は取り入れて、夜に照明をつけても、外から見えにくい遮像レースなら、ドレープなしで済むので、一窓にかかる費用も安く済みます。ただ、景色が部屋内から見えないというデメリットはあります。
遮像レースだけを吊る場合でも、将来のことを考えて、レールはダブルレールをつけておくことを、おすすめします。
自分でネット通販でオーダーしてみる
有名な国産メーカーのカーテンや、輸入オーダーカーテンは、割引があったとしても、高価です。最近では、ネット通販でも、ショップオリジナルオーダーカーテンが安価で紹介されています。おしゃれな生地も、たくさんありますので、探してみましょう。
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しかし、ネット通販で、カーテンをオーダーして、よく聞かれる失敗は、ふたつあります。
①サイズを間違って、注文してしまった。
②イメージしていた生地と、実際の生地が違っていた。(素材感や、色合い、透け感など)
こんな失敗のないようにするために、親切丁寧で、信頼のできるネットのお店を探すことが大切です。
サイズの測り方や、縫製仕様などを、わかりやすく丁寧に教えてくれているサイトがたくさんあります。中には、インテリアコーディネーターさんのアドバイスを受けることのできるショップもあります。
そして、注文する前に、検討中のカーテン生地のサンプルを取り寄せて、実際の生地の確認をすることも大切です。無料で、生地サンプルを送ってくれるお店もありますので、利用するといいと思います。
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まとめ
カーテンは、工夫次第で、価格を抑えて行くことは、十分可能です。選ぶ商品範囲も広く、専門的で難しいところもあったり、サイズを測る手間など、時間を費やすのですが、時間をかけただけ、探していたものに出会えたりするものです。
カーテンは、お家を綺麗に魅せてくれる外観的要素もありながら、毎日の生活を心地よくしてくれる要素もあり、お家づくりにおいて、最終段階に仕上げる大切なものです。後悔のないような「カーテン選び」をして、いつも過ごす空間が、快適でリラックスできる空間になることを願います。