カーテンレール天井付け・正面付けのそれぞれのデメリット・メリット

カーテンレールの取り付け方には、「天井付け」と「正面付け」の2タイプがあります。

専門用語的で、それぞれの違いを理解するのは難しいと思います。

「天井付け」「正面付け」とは、どんな取り付け方なの?

どちらを選べばいいの?

それぞれのデメリット・メリットはあるの?

どんなレールを選べばいいの?

ここでは、そんな疑問にわかりやすく解説していきます。

Contents

カーテンレールの取り付けの基本知識について

天井付けと正面付けとは?

カーテンレールは、一般的にビス(ネジ)で取付けをします。

ビスを上に向いて打つ取付け方法を「天井付け」と言い、ビスを壁面に向かって打つ取付け方法を「正面付け」と言います。

カーテンレールを天井付けにする場合

どんな場合に天井付けにする?

「天井付け」には、大きく3つの取り付け方に分かれます。 

・カーテンボックスがある場合

・天井にレールを取り付ける場合

・窓枠内にレールを取り付ける場合

それぞれの天井付けについてご説明します。

カーテンボックスがある場合

カーテンボックスには、カーテンレールとカーテンの吊元を隠す役目があります。

吊元が隠れることで、すっきりとした印象になり、光漏れや省エネ対策にもなります。

カーテンボックスがある場合は、ボックス内の天井面にレールを取り付けるので、天井付けになります。

天井にレールを取り付ける場合

カーテンボックスが無くても、天井にカーテンレールをつける場合もあります。

カーテンを天井から吊り下げることで、ダイナミックな印象になり、部屋の雰囲気もアップします。

ただし、その場合はビスを打つところに、下地があるかの確認を必ずして下さい。

下地がないところにカーテンレールを取り付けると、レール落下の原因となり危険です。

窓枠内にレールを取り付ける場合

窓の枠内でカーテンを収めたい場合は、カーテンレールを窓枠内の上面に向かってビスを打つ天井付けをします。

窓枠内にカーテンが収まることで、窓辺がすっきりとした印象になります。

ただ、結露の発生しやすい窓にはおすすめしません。

窓枠内にカーテンを吊ることによって、カーテンが窓ガラスに近くなり、結露による水滴を吸収しやすくなり黒カビの発生に繋がるからです。

また、ダブルレールを天井付けする場合は、窓枠内の奥行が最低でも10cmあることを確認しましょう

天井付けの場合のデメリット

天井からカーテンを取り付けるデメリット

天井からカーテンを取り付けるデメリットについて3つご紹介したいと思います。

①カーテン費用が高くなる

天井からレールを取り付けると、カーテンの丈(長さ)も通常より長く必要になります。

カーテンの金額は丈や幅によって価格が変わるので、長くなればなるほど金額は高くなります

②お手入れが重労働になる

カーテンを洗濯する時や吊り替えしたい時など、カーテンを天井から吊っていると、高い位置のため脚立などが必要となり作業も大変です。

そして、生地の分量も通常より多くなるので、洗濯したり干したりするのも重労働となる場合があります。

 

③圧迫感を感じる場合もある

空間のバランスや、カーテンのデザイン・色や素材感によっては圧迫感を感じる場合があります。

カーテンを天井から吊る場合は、カーテンを慎重に選ぶことが大切です。

窓枠内にカーテンを取り付けるデメリット

①光漏れがある

窓枠内にレールを付けると、上下の隙間からの光漏れがあります。

②冷気が入ってきやすい

カーテンで窓を覆っていないため、寒い冬場は隙間から冷気が入ってきやすいです。

③風が吹くとカーテンがめくれやすい

窓を開けて網戸にした時、風が吹き込むとカーテンが部屋側にめくりあがり、外から部屋内が見えてしまうこともあります。

④カーテンが汚れやすい

窓枠内にカーテンを吊ると、窓の正面に吊った時よりも、窓ガラスに接近するためカーテンが汚れやすくなります

特に、結露や外からの土埃の多い窓は注意しましょう。

⑤窓の開口部が狭くなる

窓枠内にカーテンを吊ると、カーテンを開けた時に、両端に溜まるたたみ代分で窓の開口幅が狭くなるため、開放感を感じることができない場合があります。

天井付けの場合のメリット

天井からカーテンを取り付けるメリット

①天井が高く感じ、広さを感じる

カーテンを天井から付けると、天井を高く見せる視覚的効果があり、部屋が広く感じます。

また、ダイナミックでスタイリッシュな印象の窓辺になります。

カーテンボックスがある場合は、吊元が隠れるのでシンプルな見た目になります。

最近では、天井になじむような目立たない天井付けレールも発売されています。

窓枠内にカーテンを取り付けるメリット

①エアコンや家具に干渉しない

窓枠内にカーテンを収めることで、窓のそばにエアコンや家具が設置されてあっても干渉することがありません

②窓周りがスッキリとする

窓枠内にカーテンを収めると、部屋側に出っ張ることがないので、壁面とフラットになり、窓周りがスッキリした印象になります。

天井付けの場合の注意点

下地の確認をする

レールを取り付ける天井面にビス(ネジ)が効くしっかりとした下地があるか確認が必要です。

表面を手でコンコンと叩いてみると、下地があるところとないところとでは、音が違うのがわかる場合もあります。

下地がある所は固い音がして、下地のないところは軽い音がします。

しかし、なかなか音だけではわかりにくいので、専用の下地探しを使って確認することをおすすめします。

窓幅の狭い窓は窓枠内に天井付けしない

カーテンを窓枠内に天井付けすると、カーテンを開けた時、たたみ代によって、窓の開口部分が狭くなります。

そのため、光が入ってきにくくなったりするため、窓の横幅が狭い窓にはおすすめできません。

カーテンレールを正面付けにする場合

どんな場合に正面付けにする?

壁面に取り付ける場合

窓の上の壁面にカーテンレールを取り付ける方法を「正面付け」と言います。

中には、窓の額縁に正面付けする場合もあります。

装飾レールの場合

装飾レールとは、デザイン性のあるレールのことで、ほとんどの場合は正面付けに取付けします。

中には、装飾レールでも天井から取付けるタイプもあります。

正面付けの場合のデメリット

①レールが目立つ場合がある

正面付けにすると、天井からレールを取り付ける場合と比較して、レールが目に入りやすい高さに取付けるため、レールが目立つ場合も考えられます。

装飾レールなどは、レールを主張させてもい良いのですが、中にはレールを主張させず、壁となじませるほうがシンプルにすっきりと見える場合もあるので、レールの色やタイプには注意しましょう。

②エアコンや家具に干渉する場合がある

正面付けにすると、窓の上や横に設置してあるエアコンや家具と干渉する場合があります。

正面付けの場合のメリット

①光漏れが少なくなる

正面付けは、窓枠内にカーテンを天井付けした場合と比較すると、窓全体を覆うことができるので、光漏れが少なくなります

②窓を大きく見せることができる

正面付けのレールにカーテンを吊ると、窓を覆うようになり、窓よりも大きなサイズのカーテンになるため、視覚的に窓を大きく見せることができます。

窓を大きく見せることにより、部屋が広く感じたり、開放感を感じます。

正面付けの場合の注意点

下地の確認をする

レールを取り付け壁にしっかりとした下地があるか、下地探しで確認してから取付けましょう。

エアコンなど干渉するものはないか

窓の上部分や両サイドに、エアコンや家具や壁がないか確認しましょう。

障害物がある場合は、それらを避けるレールの高さにしたり、レールをカットしたりします。

レールの長さを窓より大きくする

正面付けにする場合のレールの長さは、窓の横幅よりも長くします。

窓の両サイドに干渉するものがなければ、レールの長さは、窓から5㎝以上伸ばすと綺麗で実用的です。

レール選びのコツとおすすめのレール

天井付けにおすすめのカーテンレール

おすすめ① TOSOシエロクラウド

天井に付けるなら、TOSOシエロクラウドをおすすめします。

究極にシンプルなデザインのレールで、カーテンを吊るとカーテンが浮いているかのように見えます。

ウェーブスタイルカーテンにも対応できます。

おすすめ② TOSOネクスティ

TOSOネクスティはブラケット不要でレールを直に天井付けできるので、すっきりと綺麗に見えます。

レールのカラー展開も14色の中から選べるので、窓枠に近い色を見つけることができます。

正面付けにおすすめのカーテンレール

おすすめ① TOSOネクスティ

TOSOネクスティは、天井付けにも正面付けにも対応可能です。

シンプルなデザインで、機能的にも多方面で優れています。

おすすめ② TOSOモノ16

TOSOモノ16は、レールの直径が16㎝で、無駄を削ぎ落したシンプルでおしゃれなレールです。

カラー展開もブラック・ダークグレー・ラテホワイトの3色で、トレンドのインテリアに合わせやすいカラーとキャップデザインが揃っています。

まとめ

カーテンレールの取り付け方には「天井付け」と「正面付け」があります。

それぞれの取り付け方の特徴やデメリット・メリットを納得した上で、取付け方を決めることをおすすめします。

窓周りの状況や実用性・空間の雰囲気に合った取付け方を選ぶようにしましょう。

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