カーテンの黒カビ落としについて!洗濯方法や対策についてご紹介

いつも綺麗にしているつもりのカーテンでも、よく見ると黒い点々の汚れがあったということはないでしょうか?

黒い点々の汚れの正体は、黒カビです。

黒カビは、カーテンを傷めるだけでなく、人体へも悪い影響を及ぼすと言われています。

鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの鼻炎やぜんそくなどのアレルギー症状が出たりすることもあります。

黒カビを見つけたら放置せず、素早い対処をして、毎日を心地よく過ごしましょう。

ここでは、カーテンにカビが生えてしまった時の対処法や、カビが生えないようにするための予防策などを解説していきます。

カーテンにカビが生える主な原因

カビは、空気中のどこにでも浮遊しています。

カーテンの汚れである黒カビは、住居の至る場所に発生をします。

そして、微生物であるカビは、ある条件が揃うと発生して増殖していきます。

カビが増殖する条件

②気温(20~30℃)

③栄養(ホコリ・食べかす・紙・布など何でも)

④風通しが悪い

カーテンに黒カビが生える主な原因は「湿気」です。

カビは、湿度が70%以上になると発生しやすくなります。

部屋の湿度が高くなる梅雨時や、寒い冬場に冷たい外気の空気に室内の温かい空気が触れることで、窓に結露が発生しやすくなります。

そして、その結露の水分をカーテンが吸って、湿った状態が続くことによって、カビが発生します。

また、洗濯物を部屋干ししたり、加湿器の使用も湿度が上がる原因で、カビが生えやすい環境になります。

そして、湿気だけでなく、カーテンに付いたほこりや汚れも、カビは栄養として繁殖します。

これらが原因となって、カーテンにカビが生えるのです。

カーテンのカビ取りの基本手順について

カーテンのカビ取りの基本手順

カーテンについた黒カビの落とし方についての基本的な手順は、下記のとおりです。

しかし、作業をする前に、必ず確認しておきたいことがあります!

カーテンについている「洗濯表示ラベル」の確認です。

家庭で洗うことができるのか、漂白剤の使用は大丈夫かなどが、洗濯表示ラベルを見ればわかります。

中には、家庭での洗濯禁止や漂白剤を使えないカーテン生地もあるので、必ず確認をして下さい。

(洗濯表示ラベルの詳細は、後の項目「洗濯表示ラベルの確認」で!)

手順1:ブラシでカビを落とす。

手順2:酸素系漂白剤に付け置きする。

手順3:洗濯する。

手順4:乾かす。

この手順が基本手順になりますので参考にしてみて下さい。

カーテンのカビを予防する3つの方法

カーテンのカビ落としについて

色々な方法で、カーテンのカビを落とす方法はあるのですが、作業の手間や時間、洗うことでのカーテンへの負担を考えると、カビが発生しないように、あらかじめ予防対策をすることも大切です。

日頃から、カビが発生しにくい環境作りに心がけてみましょう。

①結露が発生しないようにする

先ほどもお伝えしたとおり、カーテンに黒カビが生える主な原因は結露の水分です。

結露は、室内と室外の温度差が大きい場合に発生します。

暖かい水蒸気をたくさん含んだ空気が冷やされると、飽和水蒸気量を超えた余分な水分は、水に変わります。

これが、結露のメカニズムです。

窓に結露を発見したら、まずはタオルなどで水分を綺麗に拭きとるようにしましょう。

結露は、窓ガラスだけではなく、サッシのアルミ部分やカーテンレールにも発生していますので、すみずみまで拭いて下さい。

そして、大切な事は、日頃から窓に結露が発生しないよう工夫をしながら生活をすることです。

結露の予防の仕方3つのポイント

ポイント1:こまめに部屋の換気をする

部屋に湿気がこもらないように、窓を開けて換気をすることは、結露の予防としては重要です。

換気をする時は、窓を2か所開けて、空気が流れやすいようにします。

換気をして外の空気を部屋に入れることで、室内外の温度差が小さくなり、上がりすぎた湿度も下がり、結露が発生しにくい状況にしてくれます。

寒い冬に、窓を開けるということは、なかなか難しいことかもしれませんが、1回10分ほどを目安に、こまめに換気をすることが、カーテンのカビ防止に繋がります。

ポイント2:室温・湿度に気を付ける

暖房時の室温が高くならないようにし、温湿度計などを利用して、部屋の室温・湿度に気を付けましょう。

湿度は40%~60%くらいの範囲が理想です。

湿度を下げるためには、除湿器や除湿剤などの利用も効果的です。

ポイント3:結露防止グッズを利用する

手軽にできる方法としては、梱包用のプチプチを窓に貼っても効果があります。室外と室内の間に、空気の層を作ることで、結露の防止に繋がります。

最近では、結露対策のグッズもたくさん市販されていますので、上手く利用するのも手です。

・結露吸水テープ

・結露防止シート

・結露防止スプレー

・断熱シート

・断熱カーテンライナー

②カーテンを定期的に掃除・洗濯をする

カビは、ホコリなどの汚れも栄養として繁殖していきます。

カーテンの繊維の中には、知らぬ間にホコリなどの汚れが入り込んでいます。

特に、窓側に近いレースは、一見綺麗に見えても、洗濯すると洗濯の水が黒くなっていて、びっくりすることがあります。

日頃からこまめにホコリをはらったり、定期的に洗濯するようにしましょう。

月に一度くらいの目安で、掃除機を使ってホコリを取ったり、レースカーテンは、一年に2回くらいは洗うようにすると、カビ防止にもなる上に、カーテンも長持ちします。

そして、忘れやすいのが、網戸やサッシの掃除です。

特に、網戸やサッシには、外からの汚れがたくさんついています。

風を入れるために網戸にした場合、網戸が汚れているとレースも汚れてしまいます。日頃から網戸やサッシも掃除をしておきましょう。

カーテンに汚れをためないことが、カビ予防に繋がります。

③遮熱カーテンを利用する

遮熱性の高いカーテンは、室外と室内の温度差を小さくしてくれるので、結露の発生を減少させ、カビ予防にも繋がります。

レースカーテンにも厚手のカーテンにも、遮熱効果のあるものはあります。

また、いま使っているカーテンの裏に後付けできる「遮熱ライナー」もあります。

室外と室内の温度差を小さくすることが、カビを予防することにも繋がります。

カーテンのカビ取り前の準備

カーテンのカビを見つけると、早くカビを落としたくなりますが、まずはカビ取りをするための準備物を揃えてから作業をするとスムーズです。

★ ブラシ(使い古した歯ブラシでもOK)

★ マスク・ゴム手袋・新聞紙(カビの飛散対策)

★ 中性洗剤

★ タオル・桶やバケツ

★ 酸素系漂白剤

★ 洗濯ネット

作業中にカビを吸い込んだりすることを防止するために、マスク・ゴム手袋はつけてください。

漂白剤などの使用時も、ゴム手袋をつけることをおすすめします。

カーテンの洗濯表示やカビ取りの正しい洗濯方法

洗濯表示ラベルの確認

まず、カーテンに付いている洗濯表示ラベルの確認をします。

生地によっては、家庭で洗うと色落ちしたり、伸縮したりして、洗うことのできないカーテンもあります。

カーテンについている洗濯表示ラベルに、洗濯機や洗い桶のマークにバツ印がついているものは、家庭での洗濯はできないので、クリーニング屋さんに依頼をしましょう。

家庭で洗濯できるものは、液温の上限温度が数字で書かれています。

そして、三角形の記号は、漂白剤を使用できるかどうかのマークです。

通常の三角形であれば、漂白剤の使用は可能です。

斜線の入っている三角形の記号は、塩素系漂白剤は使用できないというマークで、バツ印の三角形の記号は、漂白剤は使用できないというマークです。

まずは、洗濯表示ラベルを確認して、どのような取り扱いができるのか確認した上で、以下の作業に進んで下さい。

酸素系漂白剤に付け置きする

ぬるま湯に酸素系漂白剤を薄めて、カビで汚れている面を表面にしてたたみ、20~30分付け置きします。

汚れのひどいところは、軽くもみ洗いをしてみます。。

薄め具合や付け置きする時間については、使用する漂白剤の使い方・注意事項に従うことをおすすめします。

漂白剤は、必ず酸素系漂白剤を使用するようにしましょう。

塩素系漂白剤を使うと、繊維の色が落ちたり、繊維を傷めたりする場合があります。

カーテンの正しい洗濯方法

カーテンのフックをはずす

カーテンの上部に付いてあるすべてのフックを外して、洗濯後にまた差し込むのは手間ですが、洗濯時カーテンにひっかかって生地を傷めないよう、必ずフックを外してから洗濯をして下さい。

カーテンをたたんでネットに入れる

洗濯ネットに、たたまずにくしゃくしゃと押し込んで洗うと、後で余計なシワができたり、綺麗に汚れが落ちなかったりする原因になるので、下記のようにヒダだたみをしてから、洗濯ネットに入れましょう

カーテンのたたみ方

ヒダだたみをしたら、カーテンの大きさに合った洗濯ネットに入れます。

カーテン専用の洗濯ネットを利用したり、ネットが大きいようなら、縛ったりなど、カーテンがネット内で型崩れしないよう工夫しましょう。

洗濯機で洗う

洗濯をする時に使用する洗濯洗剤は、中性洗剤がおすすめです。

おしゃれ着洗い用の洗剤を使うと、カーテン生地の風合いを損ねることも少なく安心です。

汚れがひどい場合は、酸素系漂白剤を混ぜて洗濯するのも効果的です。

洗濯する時は、水量は最大量にし、水流は「弱」や「おしゃれ着洗いコース」などで洗います。

仕上げに柔軟剤を使うと、静電気防止になり、ホコリが付きにくくなります。

脱水は短かめで、乾燥機能は使わないようにしましょう。

カーテンを干す

脱水が終わったら、すぐにカーテンをカーテンレールに吊って乾かします。

カーテンレールに吊ることで、カーテン自体の重みでシワになりにくく、形を整えるのも楽です。

両手の手のひらで、カーテン生地をはさみ、軽くたたきながらシワを伸ばしておきましょう。

カーテンが濡れているうちは、シワを伸ばしやすく、形も整えやすいです。

そして、エアコンや扇風機を使うことで、部屋に湿気がこもらず、早く乾きます。

洗濯後、レールに吊るには重たくなったカーテンは、風通しのよい日陰で、2本の物干しざおに渡すように干します。

そして、ある程度乾いたら、カーテンレールに吊って、形を整えます。

レースカーテンのカビ対策

窓側に近いレースは、厚手のドレープカーテンに比べ、カビが生えやすいです。

カビが生える前に、レースカーテンに防カビ対策をしておくことも効果的です。

週1回のスプレーで、防カビ効果・除菌効果・消臭効果のあるスプレーなどもあります。

カーテン生地によっては、スプレーすることで色落ちしたり変色したりする場合もあるので、まずは目立たない端のほうで試してください。

そして、中には、カーテン自体が防カビや抗菌効果の機能がついたものもあります。

結露のひどい窓には、おすすめです。

カーテンについた頑固なカビへの対処法

塩素系漂白剤を使用してみる

この方法は、白いレースのみに限ります。

塩素系漂白剤は、色落ちしたり繊維を溶かしたりする場合もあるので、あまりおすすめはできませんが、繊維の丈夫そうな白いレースでしたら効果はあるかもしれません。

塩素系漂白剤は、漂白剤の中でも漂白作用がもっとも強く、除菌効果もあります。

カーテンへの負担が大きいので、長時間の付け置きはしないようにしましょう。

塩素系漂白剤は、他の洗剤とは混ぜない事、液を触るときはゴム手袋をするようして下さい。

カーテンのカビを落とす具体的な方法

ブラシを使う場合

酸素系漂白剤に付け置きしたり、洗濯したりする前に、ブラシでカビを落としておくことも効果的です。

その場合、なずは、カーテンが湿っていないか確認してください。

湿っている場合は、ドライヤーで乾かしてください。

乾燥させたら、カーテンに生えたカビを、ブラシで優しく叩くようにこすります。ゴシゴシと強くこすると、生地を傷めるので注意して下さい。

こすることで、カビが少しずつはがれてきます。

その後、カビが生えている部分にタオルを当て、中性洗剤を薄めた液をブラシに付け、裏側からカビをたたき、タオルにカビを移します。

ブラシは洗濯用の柔らかいブラシか、使い古した歯ブラシの使用がおすすめです。

この時、叩くことによってカビの胞子が飛散することもあるので、マスク・手袋をつけて作業をするようにしましょう。

オキシクリーンを活用する場合

「オキシクリーン」は、酸素系漂白剤で、色落ちせず汚れだけを落としてくれる人気の洗剤です。

汚れ落としだけでなく、消臭効果や除菌効果もある優れものです。

オキシクリーンでのカーテンの洗い方

①浴槽にお湯をためて、オキシクリーンを入れる。

②カーテンを数時間つける。(時間は汚れによる。)

③泡が亡くなるまで洗い流す。

④洗濯機で軽く脱水する。

⑤レールに吊るして干す。

カビがひどい場合はクリーニング店へ相談する

どうしてもカビが落ちない場合や、家庭で洗濯ができないカーテンについては、プロであるクリーニング店に相談しましょう。

その場合、前もってクリーニング費用も聞いておくことをおすすめします。

金額によっては、新しいカーテンを買ったほうがお得だったりする場合もあります。

まとめ

毎日開け閉めをするカーテンが綺麗だと、毎日心地よく過ごすことができます。

レース越しに見える風景だったり、レース越しに入ってくる気持ちいい風を感じること…。

心地よく過ごすということは、穏やかな気持ちでいることができるということです。

カーテンのお手入れすることの大切さ。

日々を、心地よくお過ごしくださいね💖

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