大切な人が死んだ・・・
ゆっくりと止まった主人の呼吸
長い間、動き続けていた何かの機械が、ゆっくりと止まるように、主人の呼吸も止まりました。朝の8時でした・・・
「お疲れ様。ありがとうね・・・・。」
亡くなった直後、訪問看護の看護師さんが、主人の顔を綺麗にして、服も着替えさせて下さいました。主人のお気に入りのハワイで買ったレインスプーナーのアロハシャツ・・・。
その時は、確かに両目を閉じていた・・・・
穏やかで眠っているような死に顔・・・・
ふたりで過ごした最後の夜
片目を開けた亡き主人!
翌日がお通夜になったので、今晩が自宅の寝室で過ごす最後の夜!
その夜、子供たちはそれぞれの家に帰ったので、主人と二人きりの最後の夜になりました。いつものように、寝室で並んだベッドで眠る・・・最後なのか・・・・もう二度とないのか・・・
「どんな気持ちだろう?今晩、眠れないだろうな?」なんて、昼間は想像していました。
でも実際、静かな夜、主人と二人きりになってみると・・・
私は、心から穏やかな気持ちになり、となりで寝ている亡くなった主人の温かさを感じるような気がしていました。不思議な安心感に包まれて・・・・
二人で写真を撮っておこう!最後のツーショット写真!!
私は顔を、主人の顔のとなりに寄せ、笑顔で写真を撮りました。撮った写真を見てみると、
主人も笑っている!!!!
何で!!!
主人の目が笑っていたのです!!
昼すぎから、左目が微妙に開き始めてはいたけれども・・・
夜になって、片目だけ開けて、笑っているみたいな目になりました。薄っすら開いた目からは、主人の優しい瞳が光っていました。
たぶん、私のために片目を開けてくれたんだ!!!
まるで
「楽になったよ・・ありがとう。」
「明日の葬儀、がんばってくれよ。」
「明日から忙しくなるから、早く寝ないかんよ。」
という主人の声が聞こえてきました。
そして、
「いつも一緒におるから大丈夫!!心配するなー。」
と、言ってくれているようでした。いや、言ってくれていました!!!
温かい何かに包まれている感覚・・・それが魂になった主人だったと思います。
自分が死んだ後の私のことを一番心配していた主人・・・ずっと一緒にいてくれるんやね・・・
ありがとうね。
亡くなった人の目や口が開いていくのは、普通のことかもしれないけれど、私はまたいつものように、自分の都合のいいように解釈して、いいように捉えるのです!
これで、いいのだ!!!
死んだ主人の横で爆睡する私!
だから、その夜は本当に安心して、私はぐっすり眠ることができました。旦那さんが亡くなったというのに、その隣で爆睡する妻・・・・すごいな。
亡くなるまでの連日の看病の疲れと、苦しんでいた主人がやっと楽になった安心感とで、眠れたのだとも思います。でも、それ以上の温かい安心感・・・。主人が隣で寝てくれているようでした。
本当に寂しくなかった・・・
本当に悲しくなかった・・・・
いつも一緒にいてくれるのが、あの夜わかっていたから!!!
ありがとう!
~あなたへ~
あなたも、亡くなった大切な人の存在を感じることができますか?魂の存在を感じることができますか?ただ、信じるだけ。自分の中で、信じるだけ。そうすれば、大切な人の温もりを感じることができます。優しい言葉が聞こえてきますよ。