「調光ロールスクリーン」は、スマートな窓辺を演出しシンプルでスタイリッシュな空間を作ってくれる窓装飾アイテムです。
シンプルなインテリアがトレンドの現在、お部屋に「調光ロールスクリーン」を選ぶ人が増えてきています。
この記事を読んで下さっている方の中にも、調光ロールスクリーンを検討中だと言われる方もいらっしゃると思います。
しかし、調光ロールスクリーンについて詳しくご存知でしょうか?
・調光ロールスクリーンの仕組みは?
・調光ロールスクリーンのメリットやデメリットは?
・調光ロールスクリーンにはどんな種類があるの?
・調光ロールスクリーンっていいの?
ここでは、インテリアコーディネーター歴20年以上・窓装飾プランナーの私が、このような疑問に対して詳しく解説していきます!
調光ロールスクリーンを購入した後に、後悔や失敗のないよう参考にして下さいね。
⇩調光ロールスクリーン
出典:タチカワブラインド デュオレ
Contents
ロールスクリーンと調光ロールスクリーンとの違い
調光ロールスクリーンの説明に入る前に、調光ロールスクリーンとロールスクリーンの違いについてご存じでしょうか?
⇩調光ロールスクリーン
⇩ロールスクリーン
出典:TOSO ロールスクリーン
ロールスクリーンは1枚の生地を昇降するだけです。
それに対して、調光ロールスクリーンは、ドレープ生地とレース生地の2枚の生地が重なっているため採光調節もでき昇降もできます。
調光ロールスクリーンとは
調光ロールスクリーンは2タイプ
調光ロールスクリーンには、2タイプあります。
⇩立体構造タイプ
⇩スライド構造タイプ
出典:タチカワブラインド ルミエ/デュオレ
立体構造タイプとは?
⇩立体構造タイプの調光ロールスクリーン
出典:タチカワブラインド ルミエ
立体構造タイプの調光ロールスクリーンは、前後にある2枚のレース生地の間に、ドレープ生地を配した立体的な構造です。
操作コードや操作チェーン(メーカーによって異なる)を引くことで、ドレープ生地部分が斜めから水平になることで調光ができる仕組みです。
全閉する(ドレープ生地を倒す)ことで、光や視線を遮断できます。
前後にある2枚のレース生地があることで、昼間も室外からの視線も遮りレース越しに柔らかな光が入ってきます。
もちろん全体の昇降も可能ですが、全閉状態(ドレープ生地を倒した状態)での昇降になります。
⇩立体構造タイプの仕組み
⇩個人的におすすめ!
タチカワブラインド 「ルミエ」
スライド構造タイプとは?
⇩スライド構造タイプの調光ロールスクリーン
出典:タチカワブラインド デュオレ
ドレープとレースがボーダーになった生地を前後に配し、操作チェーンを引くことで、2枚の生地をスライドさせ生地の重なり具合で、全閉したり調光したりする仕組みです。
チェーン操作なので、軽い力で操作できるのも特徴です。
ボーダーがはっきりとわかるデザインなので、部屋を横広く感じさせる効果もあります。
⇩スライド構造タイプの仕組み
⇩個人的におすすめ!
タチカワブラインド 「デュオレ」
国内大手メーカー3社の調光ロールスクリーンの商品名
調光ロールスクリーンは、国内大手のロールスクリーンメーカー3社「タチカワブラインド」「TOSO」「ニチベイ」からも発売されています。
3社ともそれぞれ、立体構造タイプとスライド構造タイプの調光ロールスクリーンを発売しているので、それぞれの商品名を紹介しておきます。
≪各メーカーの調光ロールスクリーン商品名≫
タチカワブラインド | TOSO | ニチベイ | |
立体構造タイプ | ルミエ | ラクーシュ | ハナリ |
スライド構造タイプ | デュオレ | ビジック | レユール |
各メーカーのデジタルカタログはコチラから!
・タチカワブラインド
・TOSO
ロールスクリーン2019.12-3 (toso.co.jp)ラクーシュ
ロールスクリーン2019.12-3 (toso.co.jp)ビジック
・ニチベイ
ニチベイ 調光ロールスクリーン ha・na・ri(ハナリ)・Rayure(レユール) (nichi-bei.co.jp)
購入する前に、調光ロールスクリーンの特徴を知り、納得した上で購入しましょう。
⇩ニチベイ立体構造タイプ調光ロールスクリーン
出典:ニチベイ ha・na・ri
調光ロールスクリーンのメリット・デメリット
調光ロールスクリーンを購入する前に、調光ロールスクリーンのメリット・デメリットを知っておくことは大切なことです。
デザインだけで選ばず、調光ロールスクリーンの特徴をよく理解し納得した上で購入するようにしましょう。
調光ロールスクリーンのメリット
すっきりとした窓周りになり部屋が広く感じる
調光ロールスクリーンは、一台でドレープ生地とレース生地を配しているので、一般的な両開きのカーテンを吊るスタイルより、窓周りがすっきりとした印象になります。
両開きのカーテンの場合は、カーテンを開けた時に両サイドにカーテンのたたみ代がたまりますが、調光ロールスクリーンはたたみ代もないので、部屋が広く感じシンプルな仕上りになります。
特に、スライド構造タイプの調光ロールスクリーンは、ボーダー柄が主張されるので、視覚的に横広く感じ、部屋が広く感じる効果があります。
⇩スライド構造タイプの調光ロールスクリーン
出典:タチカワブラインド デュオレ
そして、調光ロールスクリーンを窓枠内に内付けすると、壁面とフラットになり、さらにすっきり感がアップします。(取付けには、窓枠内の有効奥行が最低7cm以上必要です。)
柔らかな光を調節できる
一般的な横型ブラインドは、スラット(羽根)を水平にするとダイレクトに日が入ってきますが、調光ロールスクリーンは、前後2枚のレース越しに日が差し込むので柔らかな光が部屋に入ってきます。
⇩一般的な横型ブラインド
アルミブラインド
⇩調光ロールスクリーン
立体構造タイプ
出典:タチカワブラインド 調光ロールスクリーン
そして、調光ロールスクリーンは、コードやチェーンを操作することで部屋に差し込む光の量を調節することもできます。
光や視線を遮ることができる
調光ロールスクリーンは、全閉すると全面ドレープ生地になるので、外からの視線を遮ることができます。
中には遮光になっている生地もあるので、光を遮ることもできます。
⇩スライド構造タイプの調光ロールスクリーンを閉めた時
⇩立体構造タイプの調光ロールスクリーンを閉めた時
出典:タチカワブラインド 調光ロールスクリーン
上下途中で昇降を止めることができる
調光ロールスクリーンは、全体の上げ下げをしながら途中で昇降を止めることもできます。
掃き出し窓などは下部分を少し上げておけば、ペットが外を見ることができて良いというお声もお聞きします。
⇩スライド構造タイプ
調光ロールスクリーン
⇩立体構造タイプ
調光ロールスクリーン
出典:タチカワブラインド 調光ロールスクリーン
全開すると、コンパクトに納まる
調光ロールスクリーンは、生地を巻き上げてしまうと、納まり部分がコンパクトなので、窓を開放的に使えます。
(ウッドブラインドなどは、たたみ上げた時のたたみ代が大きいです。)
窓を開放的に使いたい場合は、窓上の壁に正面付けすることを、おおすすめします。
調光ロールスクリーンのデメリット
生地は洗濯できない
調光ロールスクリーンの素材はポリエステルですが、本体から生地を取り外すこともできず、カーテンのように洗濯したり、クリーニングしたりすることはできません。
水拭きすることもできません。シミの原因となることが多いです。
お手入れ方法としては、ハンディタイプのモップやホウキなどでホコリを落とすしかありません。
掃除機の弱モードで、生地に負担のかからないように、ゆっくりと丁寧にホコリを吸い取ってもいいです。
こまめに、ホコリを落とすことが綺麗に保つ秘訣です!
レース部分がほつれやすい
スライド構造タイプのロールスクリーンで、レース部分がメッシュ生地のものは、生地の両端が切りっぱなしなので、ほつれやすい特性はあります。
⇩メッシュ生地のレース
⬅️この部分がほつれやすい!
出典:タチカワブラインド デュオレ
レース生地がボイル生地のものを選ぶとほつれにくいです!
風通しは良くない
全体を上げてしまえば、もちろん風通しは良いのですが、生地を降ろした状態で、レースに切り替えした場合は、前後に2枚の生地越しなので、風通しは良くありません。そして、下部分にウエイトバーがあるため、風が強い場合は、パタパタと音がうるさく、ふき上がったりしたりもします。
採光に切り替えても多少暗い
生地を降ろした状態で採光状態にずらしても、ドレープ生地部分からは、光が入らないため、全開状態と比較すると部屋内は多少暗くなります。
⇩スライド構造タイプの採光時
出典:タチカワブラインド デュオレ
生地の中に虫が侵入すると汚れる
調光ロールスクリーンは、前後2枚の生地が垂れ下がる構造なので、2枚の生地の間に蚊などの虫が侵入することもあります。
虫が侵入したまま巻き上げてしまうと、死骸が張り付いたままになり汚れます。
虫を発見した場合は、エアダスターで吹き飛ばして出すようにするといいです。
エアダスターは、ホコリも飛ばしてくれるので重宝するお掃除グッズです。
⇩エアダスターがあると便利!
子供さんには操作ループが危ない
調光ロールスクリーンの操作は、輪っかになったコードやチェーンです。
小さな子供さんのいるご家庭では、ループが首に引っかかったりしないように注意が必要です。
製品に付属のコードクリップで、子供さんが手の届かない高さにコードをたくし上げておきましょう!
⇩コードクリップ
出典:タチカワブラインド デュオレ
完全遮光にはならない
メーカーによっては、遮光1級の生地もありますが部屋を完全遮光にすることはできません。
全閉状態にしても角度によっては、生地と生地の隙間から光は入ります。
調光ロールスクリーンを購入するならこのショップ!
調光ロールスクリーンをネットで購入する場合、おすすめのショップを見つけました!
「インテリアカタオカ」さんです!!
・品揃え豊富な調光ロールスクリーン
・わかりやすく丁寧な商品説明
・国内大手メーカー3社商品取り扱い
・その他メーカー商品取り扱い
・リーズナブルで安心価格
・生地サンプル送付サービス
・採寸方法の説明・注文方法が親切丁寧でわかりやすい
・わからないことは相談できる
最後に
調光ロールスクリーンの特徴やメリット・デメリットなどお伝えしてきましたが、お役に立ちましたでしょうか?
個人的な経験上、調光ロールスクリーンの故障や修理は少ない印象ですが、生地の汚れやほつれなどの不具合については、よくご相談をたまわります。
調光ロースクリーンを購入する前には、どんな汚れが発生しそうか、生地は丈夫そうかなど確認することをおすすめします。
また、部屋に合った色選びや、遮光性が必要かなども慎重に検討して下さい。
毎日過ごすお部屋が、心地よい空間になりますように!