泣いてばかりだった私
主人の余命が一か月であることがわかり、主人に寄り添っていたあの頃・・・・。
今までずっと一緒に生きてきた最愛の主人が亡くなって、これから先ひとりで生きて行くことを想像するだけで、私は悲しくつらく、ひとりでよく泣いていました・・・。
一人で生きて行くことができるのか不安で、お風呂で、よく泣いていました。
悲しくて、悲しくて・・・・。
以前の私は、本当によく泣いていました。
悲しくて、悲しくて・・・
こんなにたくさん涙が出てくるなあっていうくらい泣いていました。涙が出て来ないような涙腺の手術があるのなら受けたいと思うほど。
主人が亡くなっても泣かなかった私
それなのに、私は・・・
主人が息を引き取った時も、お通夜の時も、お葬式の時も、火葬の時も、納骨の時も、私は涙を流すことはなかったのです。不思議なのですが、全く泣かなかったのです。もっと言うなら、悲しいという気持ちにならなかったから、泣かなかったのです。
なぜだったんだろう?
なぜ、そんな気持ちに突然切り変わったのだろう?
ずっと考えていましたが、たぶん主人がそんなふうに私が思えるような亡くなり方をしてくれたんだと思いました。
「死んでも、いつも一緒にいるから大丈夫だよ。」って主人は亡くなってからも言ってくれているような気がしました。
そして、「魂になった主人」の存在を、死んだ瞬間確信できたのだと思います。
何なんだろう・・・・?
文章にすることも難しいような、何とも不思議な感覚・・・。こんなことってあるんだ・・・。
本当に、亡くなった瞬間に「魂の存在」を信じることができたのです。
だから、まったく悲しい気持ちにもならず、むしろ心から安心できたのです。
主人は、もう死ぬことはない!永遠に私のそばにいる!と、心から思えたのです。
そして・・・
これから先、何があっても大丈夫な気がしました・・・。
亡くなった人は生きている!!それが私の「幸せになるマインド」 読んで下さい!
笑ってくれた主人の死に顔 読んで下さい!
もともと、そんな考えを持っていたわけでもなく、霊感が鋭いわけでもありません。それは、普通で考えると、理解し難いことだと思います。
亡くなった瞬間から・・・本当に瞬間から、そんな気持ちになっていました!
ごく自然に・・・。そう思うようにしようと思ったわけでもなく、自然にそんな思いになっていました。
温かくて、穏やかで、安心できる・・・そんな気持ちに。
泣き虫の私のことを心配して、私が泣かずに生きていけるように、そんな「死に対する考え方・捉え方」を主人はプレゼントしてくれたのだと思っています。
主人の最後の最大の優しさ。
ありがとうね。
悲しまないといけないのか?
旦那さんが亡くなったら、悲しまないといけないのか?
最愛の人が亡くなったら、前向きで元気いっぱいに過ごすのは間違っているのか?
そんなことも考えたりもしました。考えて考えて、私は思います。
悲しまなければならないことはない!!
前向きで、笑顔で元気いっぱいに過ごすことは、間違っていない!!
何が正しいという答えはないけれど、残された人が悲しい思いを背負って生きていくよりかは、前向きに生きて行くことができるほうが、残された人にとっては、幸せだということは間違いないと思います。
大切な人が亡くなったから、悲しむことは当然なのか?
亡くなった人の存在が、大切であればあるほど、亡くなった人の魂は残された人たちのそばにいつもいてくれるように思います。
いつも、残された人たちと共に、亡くなった人は共に生き続けている・・・そんな気がします。
そんな思いでいると
主人が亡くなって、私がこんな思いでいることは、私の周りの方みんなが知っているわけではありません。
まさか、こんなふうに考えているなんて思いもしないと思います。
だから、もしかしたら私のことを・・・
「無理に元気なふりして、一人になったら泣いているんだろう。」
「無理して、前向きに生きているようで、かわいそうに。」
などと、思っている方もいらっしゃるかもしれません。
もしかしたら・・・
「旦那さんが亡くなってから、生き生きしている。せいせいしたのかな。」
「旦那さんが亡くなっても泣かないとは、冷たい奥さんだ。」
「旦那さんのことは、もう忘れたんだろう。」
などと、お思いになっている方もいらっしゃるかもしれません・・・。わかりませんが・・・。
でも、どう思われても私はいいのです。
どんなふうに思われても、どんなふうに言われてもいいのです!!
大事なのは!!!
自分の本当の気持ち!!
亡くなった主人のことを、いつも一番に思っているのは私だし!!!
亡くなっても、いつもいつも主人は私と一緒にいると思っているし!!!
今までも、今も、これからも、主人と共に生きているのだ!!
そんなふうに思っていると・・・
「私って、かなり幸せじゃん!!!」って思います。
これでいいのだ!!!
私は、これからも主人と共に、毎日小さな幸せに気づきながら、共に笑って生きていく世界を選びます!!
~あなたへ~
大切な人を亡くした瞬間に、魂の存在を信じ切れた私は、特別だと思います。こんなふうになりたいとか、全く思っていなかったのに、気づけばその時から、温かく穏やかな気持ちで、前向きな気持ちになっていました。
本当に不思議で、ありがたいことです。
大切な人を亡くされて、私のように亡くなった瞬間から魂の存在を信じ切れる方は、そんなにはいらっしゃらないと思います。
でも・・・
もし、あなたが毎日、大切な方と過ごした過去に戻りたいと思っているのなら、それは違うと思います。過去は、大切で忘れてはいけない思い出・・・。
そして、あなたの大切な人は、いつもあなたと生きています。
だから・・・。
これからも大切な人と共に、新しい思い出を一緒に作っていくことができるのです!!