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「今も、亡くなった主人は、私と一緒に生き続けている!!」
死と向き合い、死を受け入れたあの頃
「死んだ人は、どこへ行くのか?」
「死んだ人は、もう存在しないのか?」
私は、主人が亡くなった直後から、「死」について、深く考えるようになりました。大切な人を亡くした方なら、同じように「大切な人の死後の行方」について考えたことがあると思います。死んだら、すべてが終わりなのか?死んでも、魂として生き続けているのか?その疑問に対して、いろんな情報を調べても、考えても、正しい答えを見つけることはできませんでした。死後の世界は、誰にも、わからないことだから・・・。
それでも、私は、答えが欲しくて、主人の「死後の行方」について、考え続けました。主人が亡くなったあの頃、私は、その疑問の答えを、自分自身の中で、なぜかはっきりと出したかったのです。なぜか・・・。
今思えば、それは、大切な人の死と向き合い、死を受け入れる、私にとって、大切で必要な時間だったのだと思います。その時間があったおかげで、私は、大切な人が亡くなっても、前向きに生きて行くことができているのではないかと思っています。
死んだ主人は、今も生きている!
「人は、死んだらどうなるのか?」「亡くなった主人は、本当に、いなくなったのか?」「人は、死んだらどこへ行くのか?」
誰にもわからない、正しい答えのない疑問ですが、私は、自分自身の中で答えに辿り着くことができました。
その答えは、私の中では「私自身の正解の答え」となり、ひとり残されて生きている今の私の強い信念になっています。そして、その答えのおかげで、私は、主人は亡くなったけれど、寂しいとか、悲しい気持ちになることなく過ごせているのです。
むしろ、今に幸せと感謝を感じ、これから何があっても大丈夫と思えるようになりました。
今、前向きに、毎日をワクワクと楽しんで過ごすことができているのは、この答えが、私の揺るぎない「生きるマインド」となったからです。
その答えは・・・
「今も、主人は、私と一緒に生きている!!」
「いつも、主人は、私と一緒に居る!!」
「主人は、亡くなったけれど、魂の存在となって、私たち家族と一緒に、ちゃんと生き続けているんだ!!」
魂の存在を信じると、全く違う世界が見えて来る
魂になった主人が、いつも私のそばにいる!!
私は、主人が亡くなった時に、今まで感じたことのないような、不思議な体験をしました。
それは、主人が息を引き取った瞬間・・・。私は、主人の疲れ果てた肉体から、主人の綺麗な魂が出ていったように感じたのです。(霊感とか全くない私です。)亡くなる寸前までは、主人そのものだった肉体が、亡くなった途端、ただの「抜け殻」のように感じて、不思議な感覚でした。ものすごい痛みに耐えて苦しんだ主人が、肉体だけを置いて行き、本来の「魂」に戻り、何の痛みもなく、自由に飛び回っているように感じたのです。不思議だけれど、本当に、そう感じたのです。
そして、「私たち家族と共にいる!」と感じました。
今振り返ってみると、その時から、何となく自然に「魂の存在」を信じ始めていたように思います。もしかしたら、私が悲しまないように、主人がそう思えるように亡くなってくれたのかもしれません・・・。
「主人は亡くなったけれど、ちゃんと生き続けている」という強い私の思いは、いつも泣いてばかりいた私を変えてくれていました。それは、自分自身が一番驚いたのですが、お通夜の時もお葬式の時も火葬の時も、私は、まったく涙することなく、穏やかで温かい気持ちで葬儀を済ませることができたのです。
そして、葬儀中も、笑顔で見つめてくれている主人がいるような気配を何となく感じていました。
・・・本当に不思議でした。
いつも一緒にいてくれる「大切な人の魂」
今も生き続ける亡くなった大切な人
私は、主人が亡くなってから、人の源は「魂」であると考えるようになりました。それまで、そんなことを考えたりしたこともありませんでした。しかし、主人が亡くなったことで、「死」について深く考えるようになり、魂の存在を心から信じることで、残された私たち家族は、穏やかで温かい気持ちで、過ごすことができています。
人は死んでも、魂として生き続けている!
元々、魂である私たちは、魂の世界から、それぞれが、この肉体を選んで生まれてきて、それぞれの人生を生きていると思っています。
限りある肉体での人生が終わったら、本来の魂に戻るだけのことなのか?
もしかしたら・・・
この肉体は、人間生活を体験するためにお借りしている感じのものなのかも?
ということは・・・魂の世界が本物の世界ってこと?魂の世界の自分が、本当の自分なの?
ということは・・・今の私は仮の姿なのかも?(こんなことを考えるの、結構好きです!)
そして、魂に戻った主人のことを想像してみると、嬉しくなってくるのです。
もう、肉体を脱ぎ捨てたので、暑くも寒くもなく、疲れることもなく、病気の心配もなく、人間世界の時間感覚も関係なく、どこへでも思った所へすぐに行けるし、会いたい人にもすぐ会うことができるし・・・。
そして、不安も怒りも妬みも悲しみもない、愛でキラキラした「魂の世界」にいる主人を想像すると、何だか羨ましくなってきます
主人は、そんな魂の世界で存在しながらも、常に必ず私と一緒にいてくれているのです!!
これが、少し変わっているかもしれない私の「死の捉え方」です。
主人は、亡くなったけれど・・・
いつも・・・
どんな時も・・・
私と一緒にいてくれる。
そして・・・
私も、いつかは魂の存在に戻ります。
そんなふうに、死を捉えると、生きている今を、心から愛おしく感じるようになりました。そして、限りある生かされている時間を、貴重に思い、大切に過ごしたいと思うようになりました。
そして・・・私も死んで・・・
いつか「魂の世界」で待ってくれていた主人に・・・
「私、人間世界を思いっきり楽しんで来たよー!!」と、笑顔で言いたい!!
そして・・・
主人に「うん!!一緒に、めちゃくちゃ楽しませてもらったよー!!」と、言わせたい!!
そんなことを思いながら、生きています。
生きていくって、素晴らしい!!
主人のおかげで、日々、たくさんの前向きの「気づき」があります・・・ありがとうね、本当にありがとう。
~大切な人が亡くなったあなたへ~
たくさん泣いてもいいけれど、あなたの大切な人は、この今の瞬間もあなたと共に生き続けています。
魂の存在として、いつもあなたのそばにいるのです。
それは、昨日も、今日も、明日も、これからもずっと・・・。
そして、あなたもいつかは魂に戻っていきます。それだけのこと・・・。
大切な人が「一緒にいてくれている!」と心から信じることができると、毎日の感じる世界が、毎日の見える世界が、毎日広がる世界が全く違ったものになります!